ソフトを開発しようと思った動機、背景
最初にあったのは、Windows付属の電卓ソフトへの不満です。- 大きすぎて邪魔
- マウスでポチポチ入力するのが面倒
- 複雑な計算をしていると、途中でわからなくなる
- メモリ機能が使いづらい
通常、パソコン上で電卓ソフトを使う場合、かなりの確率でほかのアプリケーションも立ち上げています。つまりウィンドウサイズが大きいのは致命的です。また、複雑な計算を手早く入力しようと思うと、従来の電卓では限界があります。今回、最初に決めたコンセプトは以下の通りです。
- 邪魔にならない大きさで、かつ小さすぎて不便ではない
- 計算は数式で入力する
- マウスを使わずにほぼすべての操作ができる
- 過去の計算履歴を計算式も含めて残す
文法はC言語をもとにしており、操作性は「Emacs」(テキストエディタ)に近いものにしました(もちろんC言語やEmacsのことをまったく知らない方でも簡単に操作することが可能です)。開発中に苦労した点
ウィンドウサイズを小さく保ったまま、UI(ユーザインタフェース)としても使いやすくするという点には非常に苦労しましたが、結果として直感的にもわかりやすく、かつ邪魔にならない大きさにできたと思います。
ユーザにお勧めする使い方
基本的には自由に使っていただければと思いますが、私が便利だと感じている使い方をいくつか紹介します。
まず、電卓ソフトを使うような仕事をするときは「とりあえず画面の端に置いておく」というのがいいかと思います。小さいので邪魔になりません。
また、履歴表示機能はかなり便利に使えます。例えば、とても長い式を入力して計算をしたあとに、その式の間違いに気づいたとすると、【↑】キーで前の式に戻れば、間違えた個所だけを修正して再計算することができます。式の中の一部分だけを書き換えて再計算したいことも往々にしてありますが、そういうときも一部分だけ変更して再計算させることが可能です。
こうした使い方はマニュアル内のチュートリアルにも書いてありますので、参考にしてください。
今後のバージョンアップ予定
基本コンセプトである「邪魔にならないウィンドウの中でちょっとした仕事をする」という方向性は変えないつもりですが、機能については追加していきたいと思っています。ただ、ほしい追加機能は使う人の専門分野によって変わるものだと思いますので、固定機能としてではなく、プラグインで個別に機能追加できるようにする方向にしたいと思っています。もちろんプラグイン仕様は公開するつもりです。
そのほかにもご要望があれば、できるだけ対応しますので、遠慮なくお知らせください。
(Coyote Project)