現代風ファンタジーRPG。ひまわり幼稚園に通う主人公「ぜのん」の体験する1年間が描かれる。正義のヒーロー「Xレンジャー」とともに町の平和を守れ
「Moon Whistle XP」は、“オーソドックスな戦闘システム+奥の深いゲームバランス”などで高い評価を得る現代モノRPG「Moon Whistle(ムーンホイッスル)」のリメイク版。オリジナル版が「RPGツクール95」で作られているのに対し、「Moon Whistle XP」は──ゲーム中のNPCが語る通り──「RPGツクールXP」で作成されている。
プレイヤーは、ひまわり幼稚園年長組の男の子「ぜのん」を操作して、物語の舞台「もとまちタウン」で起こる1年間の出来事を体験する。ゲームは20以上の章で構成され、第1章は4月10日、第2章が4月27日と、各章は1日で完結している。
物語は、1982年4月10日の福岡県I市「もとまちタウン」からはじまる。ひまわり幼稚園の年長組になった「ぜのん」は、「ツルタせんせい」から「大正神社の裏山に危険な動物が住み着いたので、近づかないよう」に注意される。幼稚園では連日、正義のヒーロー「Xレンジャー」の話題で持ちきりだったが、なんとそのXレンジャーを裏山で見たという園児が続出。幼なじみの「なるみ」から「Xレンジャーに会いに行こう」と誘われたぜのんは早速、裏山へと向かう。
なるみとともに裏山でバケモノを退治しながら、Xレンジャーとの出会いを果たすぜのん。「フヒフヒ」と呼ばれる敵も倒して、なんとか無事に家へ帰り着くことができた。こうして、ぜのんの1年間にわたるドキドキワクワクの冒険が幕を開ける……。
バクレツ系やカチコチ系の「とくぎ」を駆使して、バケモノを蹴散らせ
「Moon Whistle XP」では、ダンジョンなどを探索してバケモノを倒しながら、ゲームを進めてゆく。戦闘は基本的にランダムエンカウント形式。フロントビュー型のターン制バトルが採用されている。敵との戦闘に突入すると、「戦う」「ならびかえ」「逃げる」のいずれかを選択する。戦闘に参加できる人数は4人まで。「ならびかえ」で隊列の順番を変えられる。一部の戦闘を除けば、敵からは高い確率で「逃げる」ことが可能。危険だと思ったら「逃げる」を選択しよう。
「戦う」を選択すると、バトルがはじまる。戦闘方法は物理的に相手を攻撃する「こうげき」と、MPを消費するスキル攻撃「とくぎ」の2種類。「とくぎ」には、バクレツ系やカチコチ系、デンゲキ系など、さまざまな属性攻撃のほか、「グースカ」などの状態異常を引き起こすものもある。技名の後ろに「!」がついているものは全体攻撃となる。一撃必殺で大きなダメージを狙うか、多めの敵に全体攻撃を行うか、状況に応じて使いこなそう。
マップ上のいたるところには「わきみず」が湧いている。「わきみず」を飲むと、HP/MPが全快するだけでなく、状態異常も治してくれる。わきみずを見かけたら、なるべく飲むようにしよう。
メンバー全員のHPが0になって「きぜつ」してしまうと、ゲームオーバー。幼稚園のおひるねルームから再度プレイすることになる(特にペナルティはない)。ある程度無茶な戦い方をするのもひとつの方法だ。
ぜのんの「とくぎ」のひとつに「でんしゃごっこ」がある。「でんしゃごっこ」を使うと、戻りたい場所に一瞬で戻ることができる。戦闘中やイベント中で使えないときもあるが、MPを消費せずに使用できるなど、マップ移動の際には重宝する。有効に使いたい。