簡単に操作でき、高速に動作する重複ファイル検索・削除ソフト。ハッシュを利用することで、高速な検索を実現している。「FileMany」は、指定フォルダ内のサイズやハッシュなどが一致するファイルを検索して、削除できるソフト。検索結果は同じ(重複)ファイルごとにグループ化して一覧表示され、削除可能ファイルには自動的にチェックボックスにマークが付けられる。ユーザは結果一覧を確認後、即座に重複ファイルを削除できる仕組み。検索結果や検索に関する設定を保存しておくことも可能で、重複ファイルを楽に削除できるよう配慮されている。
メイン画面は、左側にツリービューが、また右側にはタブ切り替えで「対象フォルダ一覧」「ログ」「結果」の各画面が配置された構成。使い方は簡単。
- ツリービューで対象のフォルダを指定し、(必要であれば検索時の設定を行って)検索を実行
- 「ログ」に比較の状況が表示される
- 「結果」に重複ファイル(候補)の検索結果が表示される
重複ファイルにはひとつ(ファイル名が最も短いもの)を残して自動的にマークが付けられ、「削除」を実行すれば、不要な重複ファイルが削除される。「結果」画面のコンテキスト(右クリック)メニューでは「(ファイル/フォルダを)開く」「削除」「名前を変更する」などの操作を行うことが可能。同じフォルダ以下や同じドライブ以下のファイルをまとめて選択したり、選択しているアイテムを切り替えたりすることもできる。さらに「画像プレビューパネルを表示」を使えば、画像の内容や基本的なExif情報を確認することも可能だ。
検索対象のフォルダや検索条件、対象となる拡張子、除外する拡張子などの設定を「プロジェクト」として登録しておくことも可能。ドロップダウンリストからプロジェクト名を選択するだけで、設定条件を簡単に切り替えられる。
重複ファイルの検索方法は、
- ファイルサイズによる比較
- ハッシュで比較(先頭から約1MB)
- 1バイト単位で完全一致比較
の3種類。初期状態では「ハッシュで比較」が設定されている。「1バイト単位で完全一致比較」では、処理時間がかかるが、より厳密なチェックを行える。「ハッシュで比較」「1バイト単位で完全一致比較」のいずれもがOFFの場合はファイルサイズのみで比較が行われる。一度検索を実行すると、ハッシュデータが保存されたファイル(Hash.txt)が自動生成され、以降の検索ではこのデータが利用される。検索を行うほどデータが蓄積され、処理が速くなるようになっている。
設定ではそのほかにも、
- 検索で無視するファイル/フォルダ
- 検索対象とするファイルのサイズ
- 対象とする(または除外する)ファイルの拡張子
などを指定することが可能。重複ファイルの削除は、初期状態では「ごみ箱に捨てる」が設定されているが、「指定フォルダへ移動する」「削除後に空フォルダを削除する」を選択することも可能だ。