テール島と呼ばれる島で繰り広げられる冒険ファンタジー。入るたびに構造が変化する、数々のダンジョンを攻略してゆく。かつて自分を捨てた父親に会うために……魔法使い少女の冒険がはじまる
「テール島の迷宮 体験版」は、武器の熟練度やキャラクタの育成、スキルの習得など、やり込み要素が満載の“オリジナル迷宮探索RPG”。温かみのある、非常に美しいグラフィックが印象的。「テール島の迷宮」製品版の体験版という位置付けで、体験版のデータは製品版に引き継ぐことができる(製品版は現在、パッケージ版(CD)でのみ販売されている)。
物語は、主人公の魔法使い「ロゼッタ・ロシュフォール」のもとに、一通の手紙が届くところからはじまる。手紙には「テール島の洞窟の最深部に行ってほしい。報酬は1万オール支払う」とだけ書かれていた。送り主は「ジャン・フランソワ・ロシュフォール」。かつて幼いロゼッタを捨てた実の父親だ。ちょうど仕事がなく、食べるのに困っていたこともあり、ロゼッタは従者の「クリストファー・マクブライド(クリス)」とともにテール島へと向かう。
島に着いたものの、なぜか依頼主である父親の姿が見当たらない。二人はひとまず島の酒場に向かい、そこで「アルノー」と名乗る老人に出会う。少し前に妻を亡くしたアルノーは、洞窟でなくした腕輪を見つけてくれたら、家をロゼッタたちに譲ってもよいという。
アルノーからの依頼を受けたロゼッタとクリスは早速、島の中央に位置する洞窟へと向かう。そこでは「ピクシー」や「ゴブリン」など、多種多様な魔物が跋扈していた。魔物を倒しつつ、地下5階まで潜ったところで腕輪を見つけるが、そこで二人の前にたちはだかったのが合成獣。人工的に生み出された魔物をなんとか倒し、町へ戻ったロゼッタとクリス。二人は無事、アルノーから家を譲り受け、その家で暮らしはじめる。こうしてロゼッタの父親探しの冒険が幕を開ける……。
多彩なやり込み要素が魅力。キャラクタを自分好みに育てよう
ゲームの目的は、テール島内にある「洞窟」や「草原」などのダンジョンを踏破してゆくこと。冒険の拠点はロゼッタが住む町。町には自宅のほかに、酒場「ド・リエン」とよろず屋「ユイル」がある。自宅ではセーブや回復を行うことができ、よろず屋では武器や防具、消費アイテムを売買できる。酒場では、パーティメンバーを雇ったり、マスターや客から情報を仕入れたりすることが可能。ダンジョンを攻略してゲームを進めると、雇える仲間や購入できるアイテムが増えてゆく。
ダンジョンは、入るたびに構造が変化し、各所に設置された宝箱も、入るたびに中身が復活する。戦闘はランダムエンカウントで、フロントビューのセミリアルタイム式が採用されている。攻撃順は画面右上に表示される顔アイコンの順番となり、一番左側のキャラクタの行動をそのつど選択してゆく仕組みだ。
主な攻撃方法は「物理攻撃」と、HP/MPを消費する「スキル攻撃」。武器の系統には「剣」「斧」「杖」「鞭」「弓」「体術」があり、同じものを使えば使うほど、武器の「熟練度」が上がる。熟練度が上がると「SP」が入り、SPを使うことで、その武器のスキルを覚えられるようになる。例えば、ショートソードを使うクリスは、「連続斬り」や「峰打ち」といった剣特有のスキルを習得できるようになる。魔法もスキル攻撃に属する。魔法は「火」「土」「風」「回復」などの魔術書を防具として装着することで、使用できるようになる。どんなキャラクタでも魔術書を装備すれば、魔法を使うことが可能だ。
戦闘に勝つと、武器熟練度とともにキャラクタの経験値も増えてゆく。キャラクタのレベルが上がると、ステータスを「STR」「VIT」「MAG」「DEX」のいずれかに割り振ることができる。どれかひとつにすべてを割り当てるもよし、バランスよく上げるもよし。パーティメンバーを自分好みに育てよう。