パスワードの管理やフォルダの非表示化など、さまざまな角度から個人情報を守り、効率的な操作を実現する“情報一括管理ソフト”。「データ警備保障」は、
- パスワード管理
- フォルダ/ファイル管理
- USB管理
- お気に入り/ブックマーク管理
の四つの機能で、個人情報やファイルの管理・保護を行うためのソフト。ユーザ認証に必要なデータをワンクリックで入力したり、他人に見られたくないフォルダの内容を非表示にしたり、USBストレージを無効化したり、登録済みのお気に入り/ブックマークを非表示にしたりといったことができる。「データ警備保障」のランチャからいずれかの機能を実行しようとすると、ログインダイアログが表示される。正しいパスワードを入力してログインすると、以降はログアウトするまで全機能を自由に使えるようになる。オプションの「ログイン設定」「ログアウト設定」を指定することで、Windowsの起動と同時にログインしたり、自動でログアウトさせたりすることも可能だ。
「パスワード管理」では、
- Webサイトにログインするためのアカウントとパスワードのセット
- メール/FTP用のアカウント
- ソフトウェアなどのシリアルキー
- ネットワークデバイスのパスやアカウント情報
などを、ツリー形式の画面で一括管理できる。アイテムの新規作成は(基本的には)画面上で行うが、「インターネット」タイプ(Webページ用のアカウント)のアイテムの登録は、Webブラウザ上の入力フォームにIDやパスワードを入力した状態から、ブラウザに組み込まれたツールバー上の「登録」ボタンをクリックして行う。「インターネット」タイプでは、すでにアイテムが登録されているページ(実際にIDやパスワードを入力するフォームのあるページ)にアクセスすると、対応するアカウント情報がツールバー上にボタンとして現れる仕組み。ボタンのクリックでID/パスワードが入力されるようになっている。
「ユーザデータ」タイプでは、氏名や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を登録しておける。ネットショッピングなどで個人情報の入力が必要な場合は、Webブラウザで入力フォームを表示中にツールバーの「個人データ」ボタンをクリックすると、対応する入力フィールドに情報が入力される。
そのほか、「パスワード管理」の画面やブラウザのツールバーからランダムなパスワードを作成することなども可能だ。
「フォルダ/ファイル管理」では、任意のフォルダ/ファイルを登録すると、「データ警備保障」のログオフ状態ではエクスプローラで内容が表示されなくなる。ログオンした状態でのみ表示される。登録や解除は、エクスプローラ上のコンテキスト(右クリック)メニューから行える。
「USB管理」では、USBストレージ(メモリやUSB接続タイプのハードディスク)の利用を制限することが可能。「すべて有効」「すべて無効(ログイン中も無効)」「すべて無効(ログイン中は有効)」「指定したもののみログイン時に有効」の4種類から制御方法を選べる。
「お気に入り/ブックマーク管理」は、Internet Explorerの「お気に入り」とFirefoxの「ブックマーク」に登録されたアイテムの中から、ログオフ時に表示させたくないものを指定することができる。
ユーザの登録した設定はエクスポート/インポートすることが可能。USBメモリなどにエクスポートしておけば、手軽に持ち歩き、利用することができる。
オプションでは、自動ログイン/ログアウトの設定が可能。自動ログアウトは「スクリーンセーバ起動時」「Windowsのロック時」「スタンバイ/休止時」「指定時間後」の各条件で実行させることができる。