ソフトを開発しようと思った動機、背景
大学の頃、Windowsの開発環境を手に入れ、Windowsソフト開発の解説書のサンプルを参考に、実用に堪える住所録を作ろう考えたのが「AddressBook」開発のはじまりです。Ver.2.xx系は、知人やユーザの方からデザインや機能のご指摘、ご意見をいただきながら、Ver.2.73まで開発を進めました。その後、ユーザの方からの要望で実現が難しかった、個人情報項目を自由に設定する機能を実装した旧Ver.3.xx系を作成しました。データファイルに互換性がなく、Ver.2.xx系と同時にリリースしていたこともあり、Vector様の方で「AddressBook V3」という名前で公開していただいていました。しかし、起動に外部プラグインが必要だったため、ユーザの方から「起動方法が難しい」とのご指摘を受けたことや、システムとして拡散した状況になったため、開発を中止しました。
その後、開発環境をWin32+C++ Builderから、.NET Framework+C#に変更し、ネットワーク越しにひとつの住所録を操作できる機能を盛り込んだ「AddressBookF」を作成しました。これには「AddressBook V3」で実装した個人情報項目の自由設定機能を移植しました。
しかし、システム系のソフトウェアエンジニアとして働いた経験から、ネットワークを介したシステムは、DB+Webアプリケーションで実現するのが正しく、単体のWindowsアプリケーションとしては、シンプルでお手軽に使えることが求められているという考えに至りました。そこで、Ver.2.xx系のWindows 7/Vista対応版として開発したものがVer.3.x.xになります。Ver.3.x.xでは、Ver.2.xx系の機能に、Windows 7/VistaのUACに対応したデータの保存や、「AddressBookF」で実装した個人情報項目の自由設定機能を盛り込り込みました。
開発中に苦労した点
個人情報項目の自由設定化にともなう、個人情報入力用のUIをどうするか悩みました。「AddressBookF」のExcelの端切れみたいなUIはわかりづらいとの指摘を受けましたし、「AddressBook V3」のように入力ダイアログを開発環境のダイアログエディタと同じく、ユーザの方に設定してもらのは難しいと考えました。そこで「AddressBook Ver.3.x.x」では、項目を表示するタブだけはユーザの方に指定してもらって、タブ内の入力フィールドは自動配置としました。
ユーザにお勧めする使い方
普段は住所管理用ソフトとして、年賀状シーズンなどには宛名印刷ソフトとしてご利用ください。フォルダ分けやアイコンを上手に活用してください。また、個人情報項目の自由設定ができますで、必要な項目を追加してご利用ください。
今後のバージョンアップ予定
いまのところ、以下のアップデートを考えています。
- フォルダ内の個人情報の一覧編集機能の追加
- デフォルトのアイコンイメージ、ツールバーのイメージのアップデート
これからもお手軽でシンプルなソフトをモットーに、できるだけユーザの方々のご要望に応えられるソフトに進化させてゆこうと考えております。
(ワタナベ トモユキ)