履歴アイテムの振り分けやFIFO/FILO貼り付け、マクロ/スクリプトの実行なども可能な高機能クリップボード拡張ソフト。「clipex」は、クリップボードに転送された文字列などを自動的に保持し、再利用できるようにしてくれるソフト。さまざまなアプリケーションで「切り取り」や「コピー」が実行されると履歴として保持し、メイン画面のリストやポップアップメニューから貼り付けられる。テキストのほか、指定形式の画像データやExcel/HTMLなどのデータを扱うことも可能。スクリプトを利用して現在日時を貼り付けたり、テキストアイテムを検索サイトで検索したりすることもできる。保持できる履歴アイテムは最大999件(初期状態では30件)。
(コピーされた)アイテムは、メイン画面の「アイテム」タブ内の「履歴」に追加される。「アイテム」タブには、そのほかにも「登録アイテム」「ホットキーアイテム」があり、あらかじめアイテムを登録しておける。「登録アイテム」は、履歴の保持数とは関係なく、常にポップアップメニューに表示されるもの。「ホットキーアイテム」は名前の通り、ホットキーを割り当てて、すぐに貼り付けられる。いずれも「履歴」に追加されたアイテムからドラッグ&ドロップで簡単に登録できる。
アイテムを振り分けることも可能。「フィルター」機能を利用することで、条件に一致した文字列が含まれるテキストを「履歴」または「登録アイテム」に振り分けたり、履歴を残さずに削除したりできる。
マクロやスクリプトを実行することも可能。マクロは、キー操作を「履歴」アイテム同様の形で記録するもの。「履歴」リストから貼り付けを行うと、マクロが実行される。スクリプトは、タイムスタンプを貼り付けるものや、選択した「履歴」アイテムをダブルクォートで括って貼り付けるもの、ブラウザを起動してGoogleで検索を行うものなどが用意されている。ユーザが自作したスクリプトを「履歴」アイテムに埋め込んで使用することも可能だ。
オプションでは、
- ポップアップメニューの表示位置
- ポップアップメニュー内に表示されるコマンド
- 履歴の保存数や1件あたりの最大サイズ
- マクロの記録や実行のためのホットキー
などを設定できる。貼り付け対象アプリケーションに応じて、貼り付けるためのコマンドを変えることも可能だ。