ボリュームの作成やコピー、サイズ変更、分割・結合など、さまざまなパーティション管理を行える統合ディスク管理ソフト。「Acronis Disk Director」は、ハードディスクを安全かつ効率的に使用するための“ディスク管理ツールキット”。ハードディスクをいくつかのボリューム/パーティションに分け、効率よく使うための機能が豊富に揃う。新バージョン「11 Home」では、Windows 7にも対応し、Windows XP以降のすべてのWindows OSに対応することになった。さらに、ミラーボリュームの追加・解除機能やハードディスクのクローン機能も搭載された。GPTディスクにも対応し、2TB以上の大容量ハードディスクを扱うことも可能。ダイナミックディスクにも対応し、ベーシックディスクとダイナミックディスクの相互変換も行える。
大きな特徴は、既存のデータを損なうことなく、ディスクに新しいボリュームを作成したり、ボリュームのサイズ変更や移動、コピー、分割・結合、削除といった操作を行ったりできること。サイズ変更や分割の指定では、視覚的に確認しながらスライドバーでサイズを設定できるなど、操作性も高い。さらに、
- ラベルの変更
- ドライブ文字の変更
- プライマリに変更
- パーティションの種類の変更
- フォーマット
- ファイルシステムの変換
などの操作も可能。ボリューム内のファイルを参照したり、ボリュームをデフラグしたりすることもできる。ファイルシステムは、FAT16/32、NTFS、Linux Ext2/Ext3、ReiserFS、Linux swapに対応する。新たに追加されたミラーボリュームの追加(解除)機能は、二つの異なるディスクに完全なコピーを作成できるもの。常に同期し、一方に変更があると、もう一方にも反映される。万が一、片側のディスクが破損するような事態が発生しても、データは保護される。ミラーボリュームを解除すると、二つの独立したボリュームになる(同期はされない)。
そのほかにも、
- 1台のパソコンに複数のOSをインストールして選択起動できる「Acronis OS Selector」
- 削除したボリュームを復元できる「Acronis Recovery Expert」
- ブータブルメディアを作成できる「Acronis ブータブルメディアビルダー」
などのツールが付属する。