ソフトを開発しようと思った動機、背景
「スタートアップチェッカー」自体の開発動機は以前に述べた通りです(https://www.vector.co.jp/magazine/softnews/070614/n0706142.html)。以前から.NET Framework化は検討していましたが、Windows XPでは別途、インストールが必要であることが障害になっていました。しかし、Windows 7の登場以降、.NET Frameworkが標準インストールされた環境が一般的になってきたことを期に、開発環境をVisual Studioへと移行し、それにともなってVer.3へとメジャーバージョンアップを行いました。なお、移行直後には不具合も多く、ご利用のみなさまにご迷惑をお掛けしたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。
開発中に苦労した点
開発環境を変更したことにより、以前のバージョンのコードを参考にしつつも、新たにコードを書き起こすという作業を行いました。処理方式的には同じでも、使用する命令の違い等で予想外の不具合が発生することもあり、対処に追われました。不具合が出た場合に、作者環境では再現できないものも多く、エラー時には、エラーログが出力されるようにし、ログを送ってもらって、ログの内容を手掛かりに対応する、という手順の繰り返しでした。やはり、作者環境で再現できない不具合への対応が一番大変ですね。
ユーザにお勧めする使い方
スタートアップの登録解除が主な使い方にはなると思いますが、「スタートアップチェッカー」を常駐させておくことで、スタートアップに怪しいソフトが登録された場合に発見しやすくなります。最近では、ワンクリック詐欺による画面のポップアップが問題になっていますが、これらも依然、スタートアップへ登録するタイプのものが多いですので、早期発見のために「チェッカー」の常駐をお勧めします。
なお、「スタートアップチェッカー」では、最近のワンクリック詐欺ソフトの駆除はできませんので、感染してしまった場合は「ワンクリックウェア駆除ツール」にて駆除を試みてください(最近のワンクリックウェアはスケジューラにも登録するので、「スタートアップチェッカー」では対応しきれないのです)。
今後のバージョンアップ予定
現状では基本機能のみの実装となっていますので、まずはVer.2にあった機能の実装になります。もちろん、利用頻度の低い機能については、実装するかどうか自体を検討することになりますが。直近ではプロセスの優先度変更やサービスの起動種別の変更などを実装する予定です。
(cougar)