簡単な操作で、3D写真や3D動画を編集・鑑賞できるソフト。3D対応カメラがなくても、3D写真を作成することが可能。「PLAY3DPC-DVC」は、3D写真や3D動画の作成・編集・再生などを行えるソフトウェアスィート。「DigitalVideo3D Player」をはじめ、5本のソフトで構成される。市販の3D対応デジタルカメラや3D対応ビデオカメラで撮影されたデータを編集できるのはもちろん、通常のデジタルカメラなどで撮影された2Dデータから3D写真/3D動画を作り出すことができる。赤青メガネ(アナグリフ)方式や液晶メガネ(NVIDIA 3D Vision)方式など、さまざまな3D鑑賞方式に対応する。
「PLAY3DPC-DVC」を構成するのは、
- 3D対応静止画編集ソフト「DigiCame3D Editor」
- 3D対応静止画表示・管理ソフト「DigiCame3D Viewer」
- 3D対応動画編集ソフト「DigitalVideo3D Editor」
- 3D対応動画再生・管理ソフト「DigitalVideo3D Viewer」
- 3D対応動画プレイヤー「DigitalVideo3D Player」
の5本。ソフト名からもわかる通り、いずれも3D機能を備え、用途によって使い分けられる。「DigiCame3D Editor」は、3D対応のフォトレタッチソフト。画像のトリミングやリサイズ、色調整、ぼかし、シャープ化などの基本機能はもちろん、レイヤ編集やレンズの歪み補正といった高度な機能も備える。画像内に文字を入れたり、特定のロゴマークを入れたりといったことも可能。2Dデータを3Dデータに変換することもでき、左目・右目の視点で撮影された2枚のペア画像から3D画像を作成できるほか、1枚の単独画像から3D画像を作成することもできる。変換された3Dデータは、3D対応デジタルカメラで撮影された画像などと同様に、編集することが可能。3D画像に対して膨らみや凹み、凸凹といった3Dフィルタを適用することもできる。
作成された3Dデータは、「DigiCame3D Viewer」でスライドショウを楽しめる。「DigiCame3D Viewer」では、作成された3D画像を表示するだけでなく、2D画像をリアルタイムで3D変換しながら、スライドショウにすることが可能。さらに、画像データと現在のハードウェアで使用される3D方式が異なっていても、リアルタイムで変換しながら表示できる。
「DigitalVideo3D Editor」は、3D動画対応の動画編集ソフト。「DigiCame3D Editor」の動画版ともいえる。右目用/左目用の動画を読み込む際に左右の「ズレ補正」を行えるなど、3D動画編集ソフトならではの機能も充実する。編集機能も高度。動画にタイトルを挿入したり、カラーフィルタを適用したりできる。「DigiCame3D Editor」同様、2D動画を3D動画に変換することも可能だ。
「DigitalVideo3D Viewer」「DigitalVideo3D Player」は、いずれも3D動画表示機能を持つ再生・管理ソフト、プレイヤーという位置付け。「DigitalVideo3D Viewer」では、エクスプローラ風のツリービュー+サムネイルビューで、動画ファイルをサムネイルで管理することが可能。一覧表示の際には、すべての3D動画を表示するほか、例えば「偏向フィルタ方式の動画のみ表示」のように、3D方式で絞り込み表示することもできる。
「DigitalVideo3D Player」は、3D動画をウィンドウ表示や全画面表示で再生できるプレイヤー。3D再生ハードウェアによっては専用メガネの影響で画面が暗く見える場合があるが、これを防ぐためにリアルタイムで画像の明るさを調整する機能などを備えている。
3D鑑賞方式は、NVIDIA 3D Vision、偏光板方式、レンチキュラーレンズ方式、家庭用の3DテレビとのHDMI接続による3D表示など、さまざまな方式に対応。専用のハードウェアを必要としないアナグリフ方式や裸眼平行法、裸眼交差法にも対応し、気軽に3D鑑賞を楽しめるようになっている。
富士フイルムの3Dデジタルカメラ「FinePix Real 3D」の静止画/動画データのほか、ソニーの「3Dスイングパノラマ」機能で撮影された3D静止画、パナソニック製の3D対応ビデオカメラで撮影された3D動画などを読み込める。