環境をテーマにしたシリアスゲーム。地形を構築して水草などを植え、生き物を創り出して放流し、オリジナルの生態系を創り上げて安定させることが目的。湖の生態系を創り上げて、環境や外来種の問題の理解を深める
「ダーウィンの箱庭 〜みずうみクリエイチャー〜」は、プレイヤー自らの手でオリジナルの湖を創り上げ、湖の生態系や外来種問題の理解を深めてゆくシリアスゲーム。湖底の地形を構築したり、一筆書きでオリジナルの生物をデザインして、放流したりすることも可能。作成したオリジナルの生物は図鑑に登録され、他のプレイヤーとデータのやり取りをすることもできる。
操作はマウスで行う。ゲームフィールド内の視点移動は、マウスで画面そのものをドラッグするか、画面右上に表示された「Current Position」内の赤い矩形を動かして行う。湖内の目的の場所が表示されたら、マウスカーソルを画面左上に移動させて「ツールパレット」を表示させ、ツールパレットからツールを選んで、作業を行う──これがプレイヤーの操作の基本となる。
現在の状況を確認したいときは、カーソルを画面最下部に持っていくことで、パラメータパレットが表示される。表示されるステータス(パラメータ)は「Life Sources」「Num Creatures」「Darwin Points」の3種類。画面右端の「Open Menu」ボタンをクリックして、湖全体の状態を詳細に表示させることも可能だ。
まずは湖底の地形を整えて植物を植え、生き物の棲める環境を作ろう
ゲームは「Nature Stage」「Creature Stage」「Event Stage」の3ステージ構成。湖内の環境を整備して、「Life Sources」を100/100に到達させると、次のステージに進むことができる。最初の「Nature Stage」では、湖底の地形を変えたり、植物を植えたりすることで、魚などの動物が生息できるような環境を作り出してゆく。地形を変えるには、ツールパレットから地形ツールを選択して、湖底をクリック&ドラッグすればよい。地形に起伏を作ることは、大きな魚に対する待避所や休息所を小さな魚に与える重要な作業だ。
地形が整ったら、次に植物を植えてゆく。植物は、草食生物の食料となるのはもちろん、湖の中に酸素を供給してくれる最重要な存在。ツールパレットから植物ツールを選ぶと、画面上部に植物のリストが表示される。生やしたい植物をリストから選び、植えたい場所で地面をクリック(またはドラッグ)すれば、生やすことができる。植物の植えすぎはプランクトンの過剰増殖の原因ともなるが、これはあとで調整することが可能。植物を生やすには「Darwin Points」が必要。「Darwin Points」は、湖の生態系を豊かにすることで、湖周辺の住民からもらえる人気度のポイントだ。
3種類の食性を持つ生き物を創造し、生態系が安定するよう、バランスよく放流しよう
湖底の環境が整うと、次の「Creature Stage」に移行する。「Creature Stage」では、湖に棲む生き物を制作・放流して、バランスの取れた生態系を作り上げることが目的。放流できる生き物は「プランクトン食」「草食」「肉食」の3種類。それぞれの種類の生き物を最低2種類ずつ放流して、湖の生態系を安定させなくてはならない。放流は、生き物ツールを選択して行う。
ツールを選択すると、パレットが表示される。パレットにマウスの一筆書きで線を描くことで、生き物の形をデザインできるようになっている。形を作ったら頭部を選択し、頭のパーツとヒレの位置・パーツを指定して、色をつければ、オリジナルの生き物が完成する。
作成された生き物の特性は、形状と使用したパーツとによって自動的に決定される。食性や泳ぐ速度、棲む場所の好みなども形状・パーツで変わってくる。気に入ったデザインができたら、数を設定して放流する。放流された生き物は、図鑑に登録される。図鑑にはあらかじめ、各タイプの生き物が1種類ずつ用意されており、用意された生き物を放流することも可能だ。
「Creature Stage」で「Life Sources」が100/100になると、「Event Stage」が発生する。「Event Stage」では、「網を設置して捕獲する」などの対策を講じて、人の手で湖に放たれた外来種の繁殖を防がなくてはいけない。