謎の生物「メナス」と戦う特務小隊の活躍を描く、ドラマ重視の2Dシューティング

「ありふれたホシの終末期」は、遠距離武器と近接武器とを使い分けながら、敵クリーチャーと戦う2Dシューティングゲーム。主人公を上下左右に移動させ、フィールド上の岩などを利用して、敵の攻撃を避けながら戦ってゆく。HP制が採用され、敵弾が多少当たっても、戦闘を継続することが可能。シューティングゲームの初心者にもプレイしやすい。フリータイムを利用して、隊のメンバーとのコミュニケーションを図りながら、ステータスを上げてゆくこともできる。

ゲームの舞台は、人類と呼ばれる生物が住む、ありふれたホシ。しかし、いつのころからか、そのホシには人類だけを襲って殺す謎の生物「メナス」が出現するようになり、その脅威は日増しに増大していた。人類も、メナスに対抗できる「メシア」の資質を備えた人間を集め、軍に特務部隊を編成する。物語は、第一区域第二特務小隊に所属する主人公「アオ」を中心に、いじめっ子気質の隊長「セピア」、ツンデレ少女「リエル」、戦場でアオが助けた少女「アイ」、ムードメーカーの「ビスク」、弟的存在の「シアン」といった小隊のメンバーや、他の小隊のメンバーなどを交えて展開される。

用意されたゲームモードは「ミッション」「トレーニング」「フリータイム」「ステータス」「ギャラリー」の5種類。プレイヤーは好みのモードを選んで、自由にプレイできる。ゲームオーバーはなく、ミッションのシューティングゲームパートで敗北しても、特にペナルティのようなものもない。メインメニューに戻って、引き続きプレイを続行できる。

対ボス戦に勝利して、ノベルパートの続きを楽しもう

「ミッション」は、ゲームの中心となるモード。ノベルパートとシューティングパートとからなり、さらにザコと戦う前半パートと、ボスと戦う後半パートとに分かれる（（1）前半のノベルパート、（2）前半のシューティングパート、（3）後半のノベルパート、（4）後半のシューティングパートと進んでゆく）。ノベルパートで登場人物たちの会話などを楽しみ、シューティングパートで敵と戦ってステージクリアし、ストーリーを進展させる。シューティングパートで主人公のHPが0になると、ステージクリアできないままミッションモードは終了する。対ボス戦に勝利するとステージクリア。アクティブポイントを獲得でき、次のステージにチャレンジできるようになる。

「トレーニング」はボスアタックモード。「ミッション」よりも難易度が高い代わり、勝利すると多くのアクティブポイントを獲得できる。たとえ敗北しても、頑張って戦った分だけアクティブポイントを獲得することが可能。一部ステータスの上昇やサブウェポンの獲得といったボーナスも用意されている。

「フリータイム」では、ミッションやトレーニングで獲得したアクティブポイントを消費し、ステータスを強化することが可能。ステータスは、「遠距離武器訓練所」「資料室」「近接武器訓練所」「リラクゼーションルーム」「自室」の各利用施設に応じたものを強化できる。施設には部隊の特定メンバーが常駐し、会話を楽しめるようになっている。頻繁に通うと、サブウェポンをくれたりすることもある。

攻撃力や防御力などはリアルタイムに細かく変化

操作は、キーボード単独、ジョイパッド、マウス＋キーボードのいずれかで行える。カーソルキー（【I】/【K】/【J】/【L】でも可）で主人公を上下左右に移動させ、【Z】でショット（遠距離攻撃）。初期状態では、【Z】を押し続けたまま移動すると、攻撃方向を固定したまま移動できるようになっている。

【X】はブレイド(近接攻撃)。連続してボタンを押すことで、3段階まで攻撃を繰り出すことができる。ただしその分、攻撃を出したあとの硬直時間が長くなり、隙が大きくなる。連続使用すると威力が落ちるという欠点もある（時間が経つと元に戻る）。一発の威力はショット以上だが、使い方は難しい。

【A】（【Z】＋【X】）はボム。太いビームを一定時間、正面に発射できる。ボムの発動中は、敵からの攻撃はない。1ステージで2回使用できる。【S】はサポート。「簡易回復キット」を装備しているとき、【S】キーを押すことで1ステージにつき1回だけ、HPを回復させることができる。左【Shift】は低速移動。押しながらの移動が低速移動となる。同様に左【Ctrl】を押しながらだと、向きを固定したままの移動となる。

設定により、フルスクリーンモードでは操作にマウスを併用することも可能。マウスの移動でキャラを移動させ、左クリックでショット、右クリックでブレイドを使用できる。そのほかの操作はキーボードで行う。

シューティングゲームとしては、ザコ敵との戦いが若干、単調な嫌いはあるものの、対ボス戦はバラエティに富み、おもしろい。敵弾のばら撒き具合も適度で、弾速も遅めなので、弾避けをじっくりと楽しめる。難易度は、主人公のステータスをそのままにするか、強化するかで調節することが可能で、上級者から初心者まで幅広く楽しむことができるだろう。敵が手強くて勝てない場合は、ミッションやトレーニングに何度もチャレンジしてアクティブポイントを稼ぎ、フリータイムをどんどん利用すれば対応できる。ついでに、他のキャラとの会話を楽しむこともでき、一石二鳥だ。

開発中に苦労した点
もちろんプログラミングも苦労しましたが、まったくの素人で、人脈もまったくなかったので、メンバー集めに苦労しました。また、全員が同じ方向を向いてモチベーションを保たなければならないという、グループ制作特有の難しさもありました。ここではサークルを代表して、企画・プログラム担当のお話しをさせていただいておりますが、それぞれの担当がそれぞれの苦労を乗り越えて、作品を作り上げることができたと思います。

ゲーム内容について
シューティングゲームとしては、「読む」部分がかなり多くなっています。逆に「シューティングゲームもできるノベル」くらいに思っていた方が賢明かもしれません。MISSION（ストーリーモード）は、じっくり育成すればゲームが苦手な方でもクリアできるくらいの難易度を目指しましたので、普段、シューティングゲームをあまりしない方にも、ぜひ挑戦していただきたいです。

今後のバージョンアップ予定
バグ修正などは定期的に行う予定です。また、続編を制作する予定です。続編では今回、妥協したいくつかの要素──例えばプレイヤーキャラの追加等──も考えております。