コンパクトでシンプルな育成シミュレーションゲーム。デスクトップの片隅にウィンドウを常駐させ、作業の合間に息抜き代わりにプレイできる。花美人のブリーダーとなり、教育や訓練を施して立派な花美人へと成長させる
「育成[花美人]」は、「花美人」と呼ばれる、人間と植物の中間のような生き物を育て、立派な花美人へと成長させることが目的の育成シミュレーション。花美人そのものの個性や育成の仕方によって、さまざまなタイプの花美人に成長し、表情豊かに喜怒哀楽の感情を表す小さな人間(のような生き物)の姿を楽しめる。あとから成長の記録を眺め返すことができるのも楽しい。
ゲームの主人公は、「エレメント」と呼ばれる成長前の花美人の固体。頭に葉っぱが生えているなど、ちょっとした違い以外は小さな人間と変わりはない(ただし、性別はない)。プレイヤーは花美人の育成家となり、エレメントをしっかりと躾けて、教養などを身につけさせ、立派な花美人に育て上げなくてはならない。
かわいいからと甘やかすと、結果的に花美人を不幸にしてしまう。かといって厳しく躾けすぎると、エレメントが途中で逃げ出してしまう。上手に育て上げると、育て方によってさまざまな花美人へと成長し、エンディングも変化する。
信頼関係を構築するためにも、食事と掃除の世話はまめに行おう
ゲームを開始してまず最初に設定するのは、プレイヤー自身の名前。初期状態で「YOU」という名前になっているが、自由に変更することが可能。次にエレメントに名前をつける。初期状態では「ラピナ」で、こちらもプレイヤーの好みで自由に変えられる。ランダムに名前を生成する機能も用意されている。最後に、エレメントに付けるタグの色を設定したら、いよいよゲームの開始となる。
育成に関する操作は、すべて画面右側に並ぶボタンをクリックして行う。身の周りの世話は、上部に並んだ「食事」「掃除」ボタン。お腹を空かせたら「食事」をクリックして食事を与える。訓練などを繰り返すと部屋の中が汚れてくるので、「掃除」で掃除をする(どちらの操作も、怠っているとエレメントから要求してくるが、要求される前に提供するようにした方が、育成によい影響を与えるようだ)。
個性に応じた育て方をすることで、さまざまなタイプに成長させることができる
各エレメントは外見は同じでも、それぞれ個性を持っている。エレメントの名前が表示されたボタンをクリックすると、性格などのステータスが表示される。育成の参考にしよう。
訓練は、「勉強」「美容」「芸術」「鍛錬」ボタンで行う。「勉強」で頭を鍛え、「美容」で美しさを磨き、「芸術」でセンスを高め、「鍛錬」で身体を強くする。エレメントによってそれぞれ得手不得手があるので、ある程度まで均等に能力を伸ばしたあとは、個性に合わせて特技を伸ばすようにするとよい。
育成において最も重要かつ難しいのが「遊ぶ」ボタンをクリックする回数。適切に遊んであげることで、エレメントとの間に愛情と信頼関係を育むことができ、訓練の成果なども大幅に高まったりする。ただし、甘やかして遊びすぎるとわがままになってしまい、訓練の成果が出なくなる。そうなったら「叱る」ボタンで叱る必要があるが、信頼関係が構築されていない状態で叱ると、逃げ出してしまう。
下部には「☆」「別れる」ボタン。「☆」でオプションの設定とセーブ、「別れる」で、現在育てているエレメントを破棄して、新しいエレメントを入荷することができる。