ちょっぴり理屈っぽい主人公と個性的な少女たちの交流が描かれた、さわやかな青春ラブストーリー。攻略対象キャラクタは三人。隠しキャラも用意されている。三人の少女に従姉、さらには妖怪まで加わり、にぎやかな夏の日々がはじまる
「幻燈夏夜 〜かぐらかぐら〜」は、地方の田舎町「神楽町」を舞台にしたアドベンチャーゲーム。三人の少女(+α)との、ひと夏の甘く切ないラブストーリーを楽しめる。
ゲームの主人公「菊見正樹」は、コンビニもなく、携帯電話の電波も届かない過疎の町「神楽町」で、気ままな一人暮らしをする男子高生。通っている学校は、やがて廃校となる運命を待つばかり。しかし、正樹はそんな学校で、病弱・メガネ・三つ編みと三拍子そろった幼なじみ「桐月佳織」や、背中に大きなカバンを担いだ後輩「花咲小春」、クラスメートで親友の少年「小沢大輝」とともに、夜な夜な学校で七不思議を探していた。
「蛇口をひねると水が出ることは、当然であっても必然ではない」と言いながら、世界のあり方や常識の意義について理屈っぽく語ったり、学校の旧校舎に跋扈する無数の妖怪(本物)と交流したりしながら、友人とともに過ごす充実(?)した毎日。そんなある日、正樹の家に従姉の女子大生「涼暮なつき」が訪れる。なつきは、教育実習のために神楽町に帰ってきたという。佳織、小春、大輝、なつきに、神社に住むネコミミ巫女装束の謎の少女「美冬」が加わり、正樹の“にぎやかだが、どこか切ない”夏の物語が幕を開ける。
「三人とも同じようになかよく」では、個別ルートに入れない
「幻燈夏夜 〜かぐらかぐら〜」は、選択肢を選ぶことでエンディングが変化するマルチエンド型の恋愛アドベンチャーだ。攻略対象となる女性キャラクタは「佳織」「小春」「美冬」の三人。各キャラのシナリオは、一人につき3時間程度。三人を攻略後、特定の条件をクリアすると、隠しキャラクタとして「なつき」を攻略できるようになる。バッドエンドも用意されている。
ゲーム内の期間は7月4日からの2週間。最初の1週間は共通ルートで、残りの1週間がヒロインごとの個別ルートとなる。ヒロインには好感度が設定されており、どの選択肢を選ぶかによって好感度が増す。三人平等になかよくしていると好感度が不足してしまい、個別ルートには入れない。
操作は(基本的に)マウスで行える。左クリックで文章が進み、右クリックでメッセージウィンドウの消去、ホイールを前後させることで次へ進んだり、バックログを表示させたりできる。テキストのスキップは、キーボードの【Ctrl】キーを押せばよい。画面上部のメニューでは、画面サイズを切り替えたり、フォントを選択したりすることが可能。画面内のテキストボックス上部のメニューからは、セーブ&ロードに加え、環境設定などを行える。