デジタルゲームパッド必須。一風変わった雰囲気の2Dシューティングゲーム

「はっぴぃしゅーたー VB6」は、ショット、レーザー、ホーミングミサイル、（敵弾を反射する）シールドの4種類の武装を駆使して、「戦争ごっこ」を楽しむシューティングゲーム。2Dシューティングゲームの多くが、地球防衛や自国の防衛などを題材とするのに対し、「はっぴぃしゅーたー VB6」の戦闘はあくまでも「ごっこ」。プレイヤーは「謎の島『ハッピーアイランド』を訪れた観光客となり、最新鋭戦闘機を無料でレンタルして、戦争ごっこを楽しむ」という設定になっている。

ゲームをプレイするには、4ボタン以上のデジタルゲームパッドが必須（キーボードによる自機の操作には対応していない）。12個までの使用ボタンのカスタマイズに対応する。それ以上のボタンを備えたパッドでもプレイすることは可能だが、アナログパッドには対応していない。

「はっぴぃしゅーたー VB6」では、攻撃ボタンを押しっぱなしにしたときが最強になるようにプログラムが組まれている。パッドの連射機能や手動連射はかえって攻撃力が低下するとのことなので、注意したい。

パワーアップゲージが点灯したら、好きな装備を選んで自機を強化しよう

ゲーム中の操作はシンプルだ。ゲームパッドの十字ボタンを使って上下左右に自機を移動させ、攻撃ボタン（ボタン0）を押してショットやレーザー、ミサイルを発射する。攻撃ボタンを離すことなく、押し続けた場合に威力が最大となるのが特徴だ。

パワーアップボタン（ボタン1）は、スコアを消費して、自機に武装やライフを追加して強化できる、ゲーム最大のポイントとなるボタン。画面最上部には「しょっと」「しーるど」「れーざー」「みっそー」「らいふ」の5項目が並ぶゲージが用意され、スコアが1万点以上のときに有効となる。有効時には左から右に順番に3秒ずつ点灯し、追加したい項目が点灯しているときにプレイヤーがパワーアップボタンを押すことで、該当する機能を装備できるようになっている。「ボタンを押したあと、一瞬無敵になる」というオマケもある。各武装は3段階まで強化することが可能。被弾すると、すべての装備（ライフも含む）が1レベルずつパワーダウンする。

ポーズボタン（ボタン2）は、ゲームの中断/再開。3倍速ボタン（ボタン3）は、ボタンを押している間、自機の移動速度が3倍になるものだ（ただし、上級者用の機能なので、初心者は使わないほうが安全だろう）。

各武装はレベル3まで強化でき、攻撃ボタンですべての攻撃兵器が一斉に発射される

武装は攻撃用が3種類、防御用が1種類の計4種類。切り替え方式ではなく、攻撃ボタンを押すと、装備している攻撃兵器が一斉に発射される。「しょっと」は、自機に最初から装備されている武装（レベル0）。レベル1では左右に散らすことができ、敵を貫通する「オレンジウェーブ」を発射できるようになる。レベル2では、自機の後方に発射され、画面最下部で分裂する後方ショットが追加される（貫通はしない）。レベル3では、後方ショットの分裂が4方向になる。

「しーるど」は、弾を跳ね返す球体。敵の通常弾は即時、また大型弾はしばらく触れていると色が青く変わり、敵を攻撃する弾となる。シールドの数はレベルに応じて2個、4個、6個と増えてゆく。

「れーざー」は後方に発射され、画面最下部で反射して、敵に当たると貫通する。「しーるど」同様、レベルに応じて2本、4本、6本と増えてゆく。

「みっそー」は誘導ミサイル。命中すると爆風を発生し、しばらくの間、周囲の敵にダメージを与え続ける。レベルに応じて1発、2発、4発と増えてゆく。

ただし、見かけに油断するとかなり手こずらされる。なんといっても、被弾すると全武装のレベルがひとつ下がってしまうのが辛い。これを元に戻すには5万点が必要。道中であれば、またザコ敵を倒してスコアを稼ぎ、再度パワーアップすることもできるが、ボス戦では当然のことながら、ボスを倒すまでスコアを獲得できない。スコアに余裕がない状態で一度でも被弾してしまうと、その後の展開が非常に苦しくなってしまう。ボスの装甲はかなり固いので、貧弱な武装で戦うのは辛い。

コンティニューなどはなく、それどころかゲームオーバーになるとゲームプログラムそのものが終了してしまうのも演出としてはおもしろいが、ヘボプレイヤーである筆者には厳しかった。ただし、ステージ1のボスを攻略することさえできれば、あとはスコアを大きく獲得できるので、少なくとも前半戦は問題なくクリアできるだろう。

ほかのゲームにはない、独特な雰囲気のおもしろさがある。シューティングゲーム好きの人には強くお勧めしたい。

特に初心者にとっては、ただ難易度を下げるだけでは、シューティング本来の爽快感を感じられないので、前半はゆるく稼ぎやすく、そして6面以降は、強敵を相手にスコアをどんどん使って戦う消耗戦にしました。それでもクリアできない方は、作者のホームページ（http://homepage1.nifty.com/shifu2/main.html）に初心者向け攻略ページがありますので、参考にしていただきたいと思います。

最近のシューティングといえば、弾幕系が流行っていますが、ゲーム感覚はまったく異なると思います。なにしろ、敵弾を跳ね返すシールドが6個も装備されますから……紙一重でかわすというよりは、ポイント、ポイントで特殊攻撃を使ってパワー勝負する感覚です。

なお、キーボードによるプレイには対応しません。プログラム的には簡単に実装できるのですが、キーボードでは難易度が高く、エンディングまでたどりつけないと思い、それなら……とゲームパッド専用にしました。

サウンドは、千円くらいの安いデスクトップ用スピーカーにチューニングしています。ノートパソコンの内蔵スピーカーで弱いのは普通ですが、リビングのテレビにつないだときに、想像以上にドラムが強く出てしまいびっくりしました。できれば千円程度のスピーカーをお勧めします。