ソフトを開発しようと思った動機、背景と、開発中に苦労した点
最初に「Googleマップみたいにマウスホイールを使って、画像をズームできたらおもしろい」と思ったのがきっかけです。それで名前も「イメージ・ズーマー」になったわけです(「ポップアップ・ズーマー」の方がよかったかなぁと、いまでは思っています)。ソフト開発の青写真みたいなものは何もなく、「こんなことができたらいいなぁ」と思ったものを無計画に作って積み上げていくような感じでした。ですから、何度も行き詰まり、放ったらかし状態でした。全体のアルゴリズムが最初からしっかりと組まれておらず、ソースコードがキレイとはいえるものではなかったので、機能を追加するときは、とても大変でした。
このソフトはイメージをズームした状態で、選択ツールやペイントを使うことができます──そこが最も難しい部分でした。知っている限り、ペイントなどのソフトのサイズモードはノーマルです。ズームモードでペイントや選択ツールを使えるようにするのは、カーソルや画像の位置計算などが非常に難題でした。何度も嫌になって(泣)数ヵ月以上、放ったらかしにしていました(笑)。
ユーザにお勧めする使い方
ペイントやフィルタ機能を使った画像加工に関しましては、まだ実用的というまでには至っていません。このソフトのメイン機能は、自在にポップアップ&ズームで細かい部分をすばやく見られることです。
Ver.1.0.0.3から、リサイズ機能を追加しました。バイキュービック法を使っていますので、拡大すると画質が少しよくなります。細かい部分を見たいとき、画像を拡大してから、選択ツールで見たい部分を選択して、ポップアップさせて見ると、画質を向上させて見ることができます。
Windows標準のペイントなどの他のソフト(クリップボードにある画像をコピー、貼り付け可能なソフト)と一緒に使っていただくと、いい部分が活かせると思います。
最初に起動するイメージリストビューは、数千の画像をストレスなくスレッドを使って非同期で表示しますので、サブフォルダまでの大量の画像を見るときに重宝すると思います。サムネイルもズームモードがあります。
今後のバージョンアップ予定
基本の土台となる部分(ズーム/選択ツールなど)はできあがっていますので、機能を追加する予定です。フィルタ機能、フォームのドッキング機能、スライドショウなど……です。
(そうちん)