宇宙船の乗客である探偵と助手が、船内で起こった奇妙な事件を追うという設定の“宇宙船探索型SFアドベンチャーゲーム”。マルチエンディングで、1周1〜2時間でプレイできる。突然現れた血まみれの腕。持ち主は誰なのか? 犯人は乗客の中にいるのか?
「幽霊探偵〜最後の事件〜」は、近未来を舞台に、宇宙船内で巻き起こる猟奇事件の顛末を描いた、マルチエンディングのアドベンチャーゲーム。主人公の「井柴レイ」は、探偵「亜柚レイ」のもとで助手をしながら暮らす19歳の少年。いくつもの難事件を解決した探偵でありながら、映画に出演するほどのスターでもある亜柚に振り回されつつも、楽しい日々を送っていた。
物語は、レイと亜柚が彼らの暮らす国「エルデ」から、隣国の「ユピテル」に向かう宇宙船「ガイストシャッフ」に乗り込んだところからはじまる。現在、エルデとユピテルは冷戦状態にある。ユピテルへの入国には大きな危険をともなうが、亜柚が「映画の撮影でどうしてもユピテルの遺跡を使いたい」と言い出す。最初は反対していたレイだが、自分も同行する形で折れることになった。
ガイストシャッフがエルデを離陸し、ユピテルに到着するのにかかる日数は二日間。乗客は、レイと亜柚に、女性パイロット「イヅナ」、オペレータの「ミコ」、メカニックの「タカムラ」、そして生物学者「鳥ノ宮」の6人。穏やかな船旅になるはずだった。タカムラとレイが、コンテナに保管されていた映画用小道具のモンスターを檻から出してしまうまでは……。
襲われたときの衝撃でレイは一時的に失神するが、亜柚に助けられたときには、モンスターはすでに片づけられていた。しかし、そこからレイの身に奇妙なことが起こりはじめ、船内を探索するうちに、食いちぎられた血まみれの片腕を見つける。船内にいる人間の中で腕をなくした者はいない。いったいこの腕は誰のものなのか。宇宙船内では何が起こっているのか……?
探偵七つ道具を駆使して(?)宇宙船内を探索しながら事件の謎を解く
「幽霊探偵〜最後の事件〜」では、マップ上を歩き回りながら、キャラクタに話を聞いたり、証拠を集めたりして謎を解いてゆく。キャラクタ同士の会話を中心に物語が進行する。
操作はキーボードで行う。カーソルキーで移動、【Enter】で決定、【X】でキャンセルおよびメニューを開くことができる。メニュー画面では、セーブをしたり、所持品の船内地図を見たりすることが可能。次に取るべき行動を、推理ノートで確認することもできる。
マップの移動中、画面右下に【D】の文字が表示されているときに、キーボードの【D】キーを押すと、同行者との会話を楽しめる。事件解決に必要そうな会話もあれば、漫才にしか聞こえないような会話もある。会話は、すべて聞かなくてもゲームクリアに影響はない。しかし、よりゲームの世界観を理解できるので、ぜひ聞いていただきたい。