ソフトを開発しようと思った動機、背景
「家計簿」のような家庭内で使用するソフトは、特別な“ソフト得意人間”でない普通の主婦が、誰にも教わらず「ひとりで」自由に使いこなせるものでなければならない──という考えが、「ひとりで家計簿」シリーズの開発の一番の動機になっています。パソコンで使う家計簿ソフトには、(文具店で売られているノートタイプの)家計簿帳に比べて、「計算や集計が簡単・正確にできる」とか「書き直しが簡単にできる」といった利点がたくさんあります。しかし、もし家計簿ソフトが難しくて使いこなせない、あるいは難しそうで使う気が起こらないとしたら、これは(どんなに高機能なソフトであっても)宝の持ち腐れになってしまいます。また、何とか使ってはいるが、これなら家計簿帳に書き込んだ方がはるかに便利だ、というのでは、笑い話にもなりません。
ほとんどの人が簡単に使いはじめられ、そして、いつまでも抵抗なく使うことができる──そんなソフトこそが「ひとりで家計簿」シリーズが追い求めている理想のソフトです。
開発中に苦労した点
「家計簿」や「現金出納」をある程度、高度に使用する場合、「項目名」の入力が、非常に重要になってきます。これは、あとで仕訳する場合にも、集計する場合にも、「項目名」がキーになるためです。ところが、実際には「項目名」に何を入力すべきかは、会計の心得がないとなかなか難しく、これを一般のユーザがどうやって入力すべきかは、なんとしても解決したい難問でした。「ひとりで家計簿v」(Ver.5.0以降)では、内訳名を先に入力する機能(マトリクス選択)により、この問題を解決しています。ぜひ、この機能をご活用ください。
また、「ひとりで家計簿v」での大幅な改造のために、旧バージョンとの互換性を維持することにも苦労しましたが、最終的に「オプション設定」の各項目の設定により、旧バージョンのユーザの方も違和感なく移行できるようになったと思います。
今後のバージョンアップ予定
「ひとりで家計簿v」(Ver.5.0以降)は、それ以前のバージョンからの大幅な改造であったため、有償のバージョンアップになってしまいましたが、今後は新機能を搭載したバージョンをできるだけ無償で、ユーザのみなさんのご意見を参考にしながら発表していきたいと考えております。
ユーザにお勧めする使い方
まず、「日付」と「金額」だけ入力して使ってください。それでは「家計簿」にならぬとお思いなら、「項目名」やその他の欄も使ってみてください。入力する順序はまったく意識せず、手元にある伝票を適当に入力してゆけば、終了時に日付順に並び替えられます。つまり、「このように使わなければならぬ」という規則は何もありません。最初は簡単な機能だけを使い、慣れてきたら次第に高度な機能を使うようにするとよいでしょう。また、家計簿や小遣い帳としてだけでなく、店舗や小規模な企業では、「現金出納帳」や「銀行勘定帳」としても十分にお使いいただけます。
((株)205アソシエイツ)