高い操作性と多彩な機能で定評のあるはがき作成ソフト。前バージョンに比べて価格が抑えられ、さらに導入しやすくなった。「筆王」は、初心者でも迷わず操作できるインタフェースと、充実した裏面(文面)デザイン作成支援機能を備えた“定番”はがき作成ソフト。新バージョン「15」では、3D年賀状作成機能が追加され、“もらってうれしい”年賀状を作れるようになった。また、前バージョンから採用された初心者向けの作成モード「はじめての筆王」に加え、基本操作やよくある質問をムービーで確認できる「簡単操作ナビ」が新たに搭載され、説明に従って操作してゆくだけで、住所録の作成から裏面(文面)のデザイン、印刷までを簡単に行えるようになった。2011年度の干支「卯」のデザインテンプレートをはじめ、収録された素材点数は17万以上に上る(インターネット経由で利用できる)。
起動後に表示される「筆王スタートパネル」で選択できるのが、従来の多機能モード「筆王」と、初心者向けモード「はじめての筆王」。さらに、操作上のよくある質問を動画で確認できる「簡単操作ナビ」も搭載し、「筆王」に慣れたユーザから、はじめて触るユーザまで、戸惑うことなく操作できるよう配慮されているのが大きな特徴だ。
新バージョンで追加された3D年賀状作成機能「飛び出す年賀状」は、作成した年賀状をiPhoneで撮影すると、ウサギがはがきから飛び出し、動き出すように見えるというもの。複数のパターンが用意された「飛び出す年賀状」の専用テンプレートには、画像やイラストなどの素材、コメントなどを自由に追加することが可能。「飛び出す年賀状」を閲覧するためのiPhoneアプリケーションは、App Storeから無料でダウンロードできる(予定)。
従来からの機能も、効率的なはがき作成を支援してくれる。画像の加工では、
- 複数画像の表示(配置)方法を設定できる「コラージュ」
- 画像に飾り枠を付けられる「フレーム」
の両モードを利用することが可能。「コラージュ」では、画像の配置方法を「ランダム」「モザイクタイル」「フレーム」「整列」「インデックス」から選択できる。配置パターンの変更や画像のシャッフル、間隔の調整、背景(画像/色地)の指定など、細かな微調整を行うことも可能。収録された素材は、デザインテンプレートが約2,300点、背景が約1,300点、付属フォントが142書体。イラストや文字、写真など、デザイン素材の収録点数は、計約17万点にも及ぶ。書道家・武田双雲による賀詞の筆文字素材も収録されている。住所録データの作成では、辞書によって入力の省力化が図られている。2010年4月30日までの市町村合併に対応(一部地域を除く)し、郵便番号を入力するだけで正確な住所が自動入力される。さらに、2010年4月末までの「ハローページ」をもとに作成された電話番号辞書により、電話番号の入力だけでも、住所などが自動入力されるようになっている。住所録データでは、条件に該当するデータのみを抽出したり、複数の住所録データを一括訂正したりといったことも可能。住所録データをQRコードで表示させることもできる。
印刷機能も充実している。
- インク使用量を節約する「エコ印刷」
- (筆ペンなどでなぞるための)お手本を印刷できる「お手本印刷」
- お悔みはがきの印刷に適した「うす墨印刷」
- リアルな毛筆感を演出する「にじみ、かすれ印刷」
- 0.1mm単位で位置を微調整できる「印刷位置調整」
など、数多くの便利な機能を搭載する。「エコ印刷」では、インク使用量を7段階で調整することが可能。通常の印刷と比較して、同じインク量で最大約1.7倍の枚数を印刷できる。