奇抜なデザインのキャラクタが登場する対戦格闘ゲーム。ゲームバランスがよく、操作も比較的簡単。初心者からベテランゲーマーまで幅広く楽しめる。脱力系の奇妙なキャラが登場する“楽しい”格闘ゲーム
「ザンゲフールファイター 20XX」は、奇妙・奇抜なキャラが数多く登場する対戦格闘ゲーム。地方の寂れた町「咲田町」を舞台に、「鬼」と呼ばれた一族の末裔や妖怪、魔法使い、公園に無断で住みついた某国のプロレスラーなど、異色のメンバーがボイス付きで激突する。一部の技で倒されると女性キャラのみ脱衣KOされたりなど、遊び心に溢れている。
操作はキーボードまたはジョイスティックで行う。自キャラの移動はカーソルキー。【←】/【→】で前進/後退、同じ方向のキーをすばやく2回押すと前方へのダッシュ/後方へのステップとなる。上方向のキー入力はジャンプ、下方向はしゃがみとなっている(いずれも初期設定。キーやボタンの配置はオプションで変更できる)。
後ろ方向へのキー入力は、同時にガードコマンドともなる。ただし相手の技によっては、ガードをしても体力ゲージが少しずつ削られてしまう。ガードをするとガードゲージが減少し、ガードゲージが0になると「ガードクラッシュ」となって、一定時間無防備になる。空中ガードではガードクラッシュは発生しない。
攻撃はAボタン(【Z】)が弱攻撃、Bボタン(【X】)が中攻撃、Cボタン(【C】)が強攻撃。投げは、近い間合いでA+Bボタンを同時押しすると発動する。空中での投げも可能。相手がこちらを投げようとしたとき、掴まれる瞬間にこちらも投げのコマンドを入力すると、投げが相殺される。A+Bボタンの同時押しは、ダウン回避のコマンドとして利用することも可能。ただし、ガードゲージが残りわずかなときや、特定の技に対しては効果がない。
相手が攻撃を出そうとした瞬間を狙い、カウンターヒットでダメージを与えよう
B+Cボタンを同時に押すと、自キャラが防御の構えを取り、身体の前方に一瞬青白い光が発生する(リフレクター)。リフレクターに敵の攻撃が当たると、反撃が繰り出される。受けた瞬間にコマンドを再入力することも可能で、敵の多段技にも対応できる。飛び道具を受けた場合はそれを打ち消し、即座に行動を起こせる。
A+B同時押しはDボタン(【A】)、B+C同時押しはEボタン(【S】)で簡易入力することも可能。Fボタン(【D】)を押すと、使用中のキャラの技表を表示/消去することができる。
対戦で重要なのが「カウンターヒット」だ。相手の技の出がかりなどの特定のモーション中に攻撃を当てることで、普通に攻撃した場合に比べ、125%から150%の大きなダメージを与えることができる。対戦相手が女性キャラの場合は、最後のとどめとして一部のゲージ技を使用することで、着衣をボロボロに粉砕する脱衣KOを狙うことも可能。ゲージ技を出すには「ゲージストック」が必要だ。
用意されたゲームモードは対コンピュータ戦の1P MODEと、二人対戦の2P MODEの2種類。2P MODEでは練習用ステージもある。
プレイヤーが使用できるキャラは9種類。「紅葉 瀬梨華」は、17歳の美少女。「鬼」と呼ばれた一族の末裔で、攻撃力とリーチをあわせ持つ。間合いの離れた相手でも謎の閃光により、なぎ払うことができる。ただし攻撃の隙が大きめで、攻撃の閃光部分にもやられ判定がある。
「ザンゲフ」は、筋肉のすばらしさを伝えるために、某国より送り込まれたプロレスラー。スピードはないが、圧倒的な破壊力の投げと高い耐久力とで相手を圧倒する。接近されて掴まれるとやっかいなキャラだ。
正当派のキャラからオンボロ妖怪まで、バラエティに富んだ顔ぶれが楽しい
「宮本 遙」は、「瀬梨華」の後輩で親友。家の蔵に封印されていた妖刀に宿る悪霊に取り憑かれてしまっている。通常技はクセの強いものが多いが、高性能な必殺技も持つ。日本刀を使うため、リーチもそこそこある。姿を消して移動することも可能。スピードはあるが、攻撃力は弱めだ。
「妖怪・オンボロ車」は、公園でゴミ拾いをして生計を立てている無類の女好き妖怪。ミサイルや地雷などを備え、攻撃力は高いが、胴体がリヤカーのため、やられ判定が大きく、防御力は低い。
「おっちゃん」は、かつて「鬼」と呼ばれ、世界を恐怖に陥れた男。現在は丸くなり、国語教師を務めている。巨体を生かした豪快な技で敵を粉砕する。技の隙は大きめだが、眼からビームを連射することができ、パンチやキックの威力も強烈。隙を突くのは難しい。
「片桐 ヒョウ」は、18歳の男子高校生。父親は格闘家、母親は町の守り神である妖怪。格闘センスは抜群で、妖怪の力もわずかながら使うことができる。連携での崩しが強力。スピードはそこそこだが、攻撃力は若干低め。
「石井 友師」は、友情出演の実写キャラ。通称・デブ隊長。石井家に伝わる気功術をマスターし、体格に見合わない機敏な動きを見せる。攻撃力・防御力は並で、通常の移動は遅いが、丸さと体重を生かした高速かつ強力な突進技を得意とする。
「横山 ミラ」は、13歳の少女。魔法使いの家系に生まれ、雷系魔法が得意。スピードがあり、飛び道具も豊富。ただし、攻撃力と防御力は低めだ。
「ケソ・マスタード」は、KARATEの使い手で、自称・全米格闘チャンピオン。「ザンゲフ」をライバル視して、咲田町まで追ってきた。隙の小さい技からのコンボが強力だが、単発の威力は軽く、防御力は低い。