画像に「ズーミング効果」を適用し、特定の範囲を目立たせることのできるレタッチソフト。「Photo Zooming」は、画像内の指定した一部分だけを残し、周囲を放射状にブレたような感じにする「ズーミング効果」を適用できるソフト。選択した部分に視線を集中させ、平坦な画像の中から狙った部分だけを強調できる。使い方は簡単。
- デジタルカメラで撮影した写真など、対象の画像を読み込ませ、
- 画像内で強調したい部分を指定して、
- プレビューで確認後、保存する
だけでよい。必要に応じてエフェクトの強度や効果を調整したり、色合いを調整したりすることもできる。画像の読み込みはJPEG形式に対応する。ドラッグ&ドロップで読み込ませることも可能。他形式の画像を読み込ませたい場合は、クリップボード経由で行えばよい。一度に加工できる画像は1枚。読み込みが終了すると、元画像が「Src」タブに表示される。「Src」タブのプレビュー画像には、強調の中心点を示す円がオーバーレイ表示されている。この円は、最も強調したい部分(ズーミングの中心点)にドラッグで移動させることができる。
指定完了後、メニューで「Make」→「Preview」を選択すると、ズーミング効果の適用された画像が「Dst」タブに表示される仕組み。元画像の「Src」タブと、加工後画像の「Dst」タブはワンタッチで切り替えることができ、エフェクトのかかり具合をひと目で確認できるようになっている。
エフェクトのかかり具合を調整することも可能。変更できるパラメータは、
- Length:ズーム量(ブレの長さ)
- Density:ブレの密度(ブレ表現の強さ)
- Spot:ブレ表現されない中心部のサイズ
- Chromatic:ブレ表現に色ずれが含まれるかどうか
- Twist:回転方向のブレが加わるかどうか
の5種類。Twistは5段階、そのほかのパラメータも3段階で調整することが可能。約400パターンのエフェクトを選択できる。さらに、カラーエフェクトを加えることも可能。利用できるのは「白黒(グレイスケール)」「鮮やか(彩度強調)」「セピア」「鶯(グリーン系モノトーン)」「『○色』っぽい(指定色でのモノトーン化)」となっている。プレビューで満足のゆく画像になったら、メニューの「Make」→「Fullsize」で、最終的な出力解像度でのレンダリングを行う。「Fullsize」で元画像と同じサイズの加工後画像を得られるほか、画像の長辺が600/800/1,200/1,600pixelになるようリサイズして、レンダリングすることも可能だ。
レンダリングの結果は、JPEG/BMP形式でファイル保存できるほか、クリップボード経由で他のアプリケーションに転送することも可能。JPEGで保存する場合は、圧縮率を3段階から選べる。