ソフトを開発しようと思った動機、背景
「HSP(Hot Soup Processor)」で開発し、性能・機能面で限界が見えつつあった旧バージョン(Ver.1.xx)をC++へ移植し、それらの問題の解決を図ったのが現バージョン(Ver.2.xx)の開発動機の主たるものです。特に、旧バージョンでは想定していなかった高解像度JPEGファイルへの対応や、blogの登場によって要求が高まった高品質なJPEG生成、再圧縮処理の高速化を実現すべく開発を行いました。また、C++による開発という自由度の高さを活かし、Exif情報への対応、プラグインによる対応形式の拡張、SIMD命令への対応、高度な圧縮パラメータ調整なども可能にしました。開発中に苦労した点
JPEG再圧縮処理を高速化するため、旧バージョンのように中間ファイルを生成せず、メモリ上に展開するようにしましたが、この処理をライブラリに追加して、うまく動作させるようにするのに苦労しました。
ユーザにお勧めする使い方
「アップロードイメージサイズに制限のあるblogに、手軽にデジカメ画像をアップしたい」というライトな使い方から、「ハフマンテーブルやサンプリングを自分で設定して、JPEGを圧縮する」というコアな使い方まで、幅広く扱えます。特にプラグインで対応形式を拡張することで、さまざまな画像ファイルからJPEGへの高品質・高速な変換ソフトとして使うこともできます。
今後のバージョンアップ予定
旧バージョンからの移植後、数多くの機能拡張を繰り返してきたことで、内部構造が複雑化してきたことと、設計も古くなったことから、現在次期バージョン(Ver.3.xx)を開発中です。次期バージョンでは、さらなる性能・機能の向上とともに、Windows 7への最適化を行う予定です。
(kura)