Windowsのメンテナンスだけでなく、デスクトップやスタートメニューの外観、アニメーション効果などもカスタマイズできるパソコン快適化ソフト。「TuneUp Utilities」は、Windowsシステムに潜んでいる問題点を自動的に解消したり、設定のカスタマイズによってパフォーマンスを向上したりできる統合型パソコン快適化ソフト。主要機能は、
- システムをメンテナンスする
- パフォーマンスを向上させる
- 問題の修正
- Windowsをカスタマイズする
の4グループに分類され、それぞれのステータスが、アイコンやメッセージで確認できるようになっている。「システムをメンテナンスする」は、大きく「自動メンテナンス」と「ワンクリックメンテナンス」とに分けられる。「自動メンテナンス」では、スケジュール設定にもとづいて定期的に自動実行するか、パソコンの待機時間を利用して実行するかを選ぶことが可能。メンテナンスの内容は「レジストリのクリーンアップ」「レジストリのデフラグ」「壊れたショートカットファイルの削除」「ディスク領域の解放」「システムの起動とシャットダウンの最適化」「ハードディスクのデフラグ」の6種類。どれを実行するかは、チェックボックスで選択できる。各メンテナンスを任意に実行することも可能だ。
「パフォーマンスを向上させる」は、デスクトップの視覚効果や、使わないのに起動しているサービスなどを停止させて、システムパフォーマンスの改善を図るもの。(ステータス表示部分をクリックして)実行すると、まず現在の状態が分析され、分析結果が「概要」「ハードウェアとソフトウェア」「インターネットの設定」「視覚効果」に分けて表示される。「ハードウェアとソフトウェア」では、改善のための設定方法がアドバイスされる。「インターネットの設定」「視覚効果」では、その場で設定を変更することも可能だ。
さらに、不要なタスクやプログラムを停止させ、一時的にパフォーマンスを改善させる「ターボモード」や、動作状況をリアルタイムで監視し、応答速度の改善やプログラムの起動を高速化する「ライブ最適化」といった機能もある。
「問題の修正」では、システムの状態をチェックし、動作の高速化やセキュリティの向上が期待できるような問題点と、その解決方法とを提示してくれる。Windowsでよく見られる問題をワンタッチで解消できる「TuneUp Repair Wizard」、削除したファイルを復元できる「TuneUp Undelete」、ハードディスクのエラーをチェックする「TuneUp Disk Doctor」、実行中のプロセスを一覧表示し、停止や優先順位を指定したり、CPUやメモリの利用状況を監視したりできる「TuneUp Process Manager」などのモジュール(機能)がある。
「Windowsをカスタマイズする」では、ログオン画面や視覚スタイル、スタートメニュー、タスクバーの外見・表示内容、マウスポインタをはじめとしたアニメーション効果などを好みに応じて設定することが可能だ。
そのほかにも補助的な機能として、
- 変更した設定を元に戻す
- 最適化に関するレポートの表示
- 不要ファイル/フォルダの抹消
- 独自のレジストリエディタによるレジストリ編集
などを行うことが可能。オプション設定では、「TuneUp Utilities」自体のパスワード保護や、各種イベントの通知方法などを指定できる。