「今どこボード」は、LAN上のメンバーの在席状況をすばやく確認できる行先掲示板ソフト。メンバー全員の行先や戻り予定時刻が一覧表示され、内容の更新はボタンひとつで簡単に行える。メンバーの接続/非接続状況もひと目で確認することが可能。予定の消し忘れ防止機能なども備える。

メイン画面には、使用者本人を含めたメンバーの「ID」「名前」「行先」「戻り（時刻）」「状態」が一覧形式で表示される。「行先（外出先）」を登録するには、一覧で名前を選択し、画面上部の「行先」ボックスに入力すればよい。メンバーがよく使用する行先は自動的に記録・分析され、「行先」ボックスへの入力候補として推奨してくれる（サジェスト機能）。「戻り」では、8:00から19:30（30分単位）までの予定時刻をプルダウンメニューから選択・入力できる。

一覧では、メンバーの状態が色分け表示される。使用者本人は緑、非接続（「今どこボード」が起動していない）状態のメンバーは灰色、登録内容の古いメンバーは黄色となる。登録内容が古いかどうかは、「今どこボード」起動時に登録済みだったかどうかで判定される。例えば、終了した予定を残したままパソコンの電源を落とし、翌日にパソコン（「今どこボード」）を起動した場合は、黄色で表示される。

予定の消し忘れ防止機能も搭載する。予定が登録された状態ではタスクトレイアイコンが点滅し、予定を削除すると点滅が止まる。外出先から戻って内容を消し忘れていた場合でも、タスクトレイアイコンの点滅ですぐに気がつく。

グループウェアが導入されていれば、社員の行先などを確認できるが、起動や動作が遅く、即座に確認するという用途には不向きなものも多い。その点、「今どこボード」の起動・動作は高速で、（タスクトレイに常駐させておけば）ワンクリックで画面が表示される。午前中のホワイトボードに書かれた外出予定などは、昨日のものか、本日のものか判断がつかないことも多いが、「今どこボード」では、古い予定は黄色で表示されるため、ひと目でわかる。

複雑な操作や設定の必要もなく、導入作業も簡単に行える。

開発中に苦労した点
このようなソフトは多くの社員に利用してもらわなければ機能しません。そのためにはどうすればよいのかという点で、非常に苦労しています。現在のバージョンでもこの点については「これぞ」と思う解決策が見つかっていません。

このソフトでは負担を最小化するように、できる限りの自動化を行っています。そして、誰にでも簡単に使える操作性を追求しました。デスクトップアプリとしたのも、高い操作性を実現するためです。入力を補助するために、Googleでおなじみとなったサジェスト機能も付けました。また、メリットを感じてもらうために、ログを残すことで過去の行動をトレースできるようにもしました（※ログは本人のみ参照可能としています）。

ユーザにお勧めする使い方
このソフトだけでは、グループウェアとしては不十分です。すでに優れたグループウェアが存在しますので、それらと組み合わせて使用していただきたいと思います。行先掲示板としては、このようなデスクトップアプリが便利だと思います。

今後のバージョンアップ予定
当初、ほしいと考えていた機能は、すでにすべて実装していますが、社員にいかに利用してもらうかについては、現在でも考えています。アイデアがありましたら、教えてください。より使いやすいソフトになるよう、バージョンアップをしてゆきたいと思います。