オンラインバンクの電子明細データの取り込みなどで入力の手間を軽減し、効率よく使えるよう工夫された家計簿ソフト。「Money通帳」は、毎日の収入・支出を記録するための家計簿ソフト。3,000項目以上の品名から簡単に収支項目を選択・入力できることが特徴。固定費用の自動入力機能も用意されている。グラフ化や予算との対比によって、家計全体を把握することも可能。予定や日記を記録しておくこともできる。用途に応じて、複数の家計簿ファイルを使い分けることも可能だ。
メイン画面では、左側に「費目」リストと当月(任意の日付を指定した場合は、当該日が含まれる月)の費目別合計が、また右側には登録したデータが一覧表示され、当日の収支内容を確認できるようになっている。費目リストでは、費目名をクリックするだけでダイアログが開き、支出(収入)額を入力できる。
収支項目を構成する「品名」は、食費や生活用品といった「費目」で階層的に分類される。入力は、ツリーを持つダイアログボックスで選択して行うが、(具体的な品名ではなく)おおまかな分類で入力することも可能。例えば「食費」には、「主食」「野菜類」「果物類」といった階層があり、「主食」には「お米」「めん類」「食パン」といった品名が含まれる。さらに「食パン」は「ロールパン」「クロワッサン」「サンドイッチ用食パン」といった品名からなる。
ユーザは、「ロールパン」のような具体的な品名を登録してもよいし、「主食」「食パン」など、上位階層の品名で登録してもかまわない。もっとおおまかに費目の「食費」で登録してもよい。「家計をおおまかに把握できればよい」という人にも、「きめ細かくチェックしたい」という人にも、ニーズに応じた使い方ができる。
毎月発生する固定費用を自動で入力したり、ネットバンクなどのデータ(電子明細表)を直接取り込んで、入力作業を大幅に省力化したりすることも可能。電子明細表は、Microsoft MoneyのOFX形式および汎用のCSV形式に対応。インターネット上から直接読み込むことも、ダウンロードしたデータを読み込むことも可能だ。
入力したデータは、「集計表」画面に切り替えることで、費目別の集計結果として表示される。集計の範囲は、「日別」「6ヵ月」「12ヵ月」で切り替えることが可能。(費目別ではなく)口座ごとの入出金を一覧で確認することもできる。グラフ機能では、収入または支出の比率や積み重ねグラフを表示させることが可能。費目別だけでなく、費目内の細かいグラフを表示させることもできる。
そのほかにも、
- 予算額の設定や予算残額の表示
- スケジュール登録が可能な月間/6ヵ月カレンダー
- 予定・行事や日記、記念日などの一覧表示
- 出納簿や月別収支一覧の印刷
などの機能を備えている。月間/6ヵ月カレンダーでは、カウントダウン機能も利用できる。家計簿ファイルは複数を作成して、使い分けることも可能。家計簿ファイルごとに年度の開始月や月の締め日、半期の表記法(上期/下期、前期/後期など)、画面デザインなどをカスタマイズできるほか、「Money通帳」起動時に開くデフォルトの家計簿ファイルを設定したり、家計簿ファイルごとにパスワードを設定したりすることもできる。家計簿や予定・記念日、日記のインポート/エクスポート、バックアップデータの復元なども行える(バックアップは家計簿ファイルを保存するごとに自動作成される)。