SSDの最適化にも対応した高機能デフラグソフト。搭載されたSSDを自動検出し、SSDに最適なデフラグパスを実行する。「PowerX PerfectDisk」は、ハードディスクのパフォーマンスを低下させる断片化(フラグメンテーション)を解消するためのデフラグソフト。ドライブの最適化機能をベースに、利用状況のレポート機能や重複ファイルの検索機能なども備える。グラフィカルなユーザインタフェースで、オプション設定やドライブ情報の確認などを効率よく行えるようになっている。新バージョン「11 Pro」では、SSDの最適化に対応したほか、処理速度の向上も図られた。さらに、ファイルの更新頻度にもとづいて再配置を行う「SMARTPlacement」で細かなオプションを指定できるようになるなど、数多くの機能追加・強化が行われた。
メイン画面には「デフラグ」「AutoPilot」「空き領域の管理」「製品リソース」の各タブが用意され、利用する機能に応じて切り替えてゆく。「デフラグ」では最適化に関する操作を、また「AutoPilot」ではデフラグの実行スケジュールの設定や編集などを行える。
「デフラグ」には、「PowerX PerfectDisk」の基本機能がまとめられている。ドライブがどの程度断片化しているかを分析し、その場で最適化を実行できる。画面上部にはドライブのリストが表示され、各ドライブの容量や断片化率、前回のデフラグ実行日時などを確認することが可能。リストでドライブを選択すると、当該ドライブの断片化の状態やデフラグ前後でのパフォーマンスの違い、断片化ファイルの数、断片化率が高いファイルの一覧、ファイルタイプ別のドライブ占有量などが画面下部に表示される。
画面上部のツールバーにはドライブの「分析」やデフラグの「開始」「中断」「中止」などのボタンが配置され、ドライブ単位でのデフラグを実行することが可能。「選択したファイル」ボタンでは、任意のファイルだけを最適化することもできる。さらに(通常では最適化できないシステムファイルを最適化するため)Windowsの起動時にデフラグを行うように登録したり、ドライブを一時的にオフライン状態にしてデフラグを実行するためのボタンも用意されている。
デフラグのオプションでは、ドライブの断片化率が一定値に達したときにデフラグを行うようにする閾値や、デフラグ対象から除外するファイルなどを指定できる。「SMARTPlacement」では、データをどのように配置するかをテンプレートから選択できるなど、細かくカスタマイズできるようになった。
「AutoPilot」では、デフラグの自動実行スケジュールの設定と管理を行える。実行スケジュールは「1回限り」「日単位」「週単位」のほか、システムのアイドル時に最適化を実行する「StealthPatrol」や、スクリーンセーバの実行時を指定することも可能だ。日単位の場合は×日ごとや平日のみ/週末のみ、週単位では曜日や×週ごとといった形式で指定することも可能。同様にスクリーンセーバでは最短実行間隔を、「StealthPatrol」では最短実行間隔やシステムがアイドル状態になってからデフラグを開始するまでの時間、デフラグを実行しない日時などを指定できる。
1回限り、日単位、週単位では、デフラグのオプション設定により、実行前にごみ箱内のファイルや一時ファイルを消去したり、通常はデフラグできないファイル(マスターファイルテーブル、ハイバーネーションファイル、ページファイルなど)を最適化したたりすることも可能だ。
「空き領域の管理」は、ドライブ内のファイルの使用状況を、フォルダ別にグラフ化したり、ファイルタイプ(拡張子)別や作成日/更新日別のファイル数などを表示したりしてくれるもの。重複ファイルを検出して一括削除したり、ごみ箱内のファイルや一時ファイルを削除し、空き容量を増やしたりする機能もある。
「製品リソース」では、アップデートのチェックを行えるほか、デフラグした総ファイル数や回復した空き容量の表示、CPU利用率やI/O利用率のリアルタイム表示などが可能だ。