美しく見やすい表示と、レジャーからビジネスまでに使える多彩な機能が特徴の高機能地図ソフト。「スーパーマップル・デジタル」は、道路地図や旅行ガイドの刊行で知られる地図出版社「昭文社」の発売するインストール型電子地図ソフト。インストール型ならではの高精度なベクトル地図により、美しい地図表現を実現している。新バージョン「11」では、地図の描画速度の向上が図られたほか、GPSを利用する移動体管理機能なども強化された。
表示可能な地図の縮尺は1/500万から1/1,000まで。この間であれば、フリースケールで縮尺を変更できる。利用できる表示スタイルは多彩だ。標準表示のほか、「色覚UD表示」「高速道路強調表示」「鉄道バス強調表示」「ミッドナイト表示」「白地図表示」など、計15種類のスタイルから選択できるようになっている。
地図の検索は、住所や駅、目標物のほか、まっぷる情報の「リストから絞り込んで検索」「キーワードを入力して検索」でも行える。画面中心位置の周辺情報を目標物とまっぷる情報から検索したり、地図上の施設をWeb検索したりといったことも可能だ。
地図にはテキストや四角形、円形、直線、折れ線、さらには実際の道路に沿った「ルート」を自由に書き込むことが可能。デジカメ写真などをドラッグ&ドロップで取り込むこともできる。取り込む写真が位置情報を持っている場合は、自動的にその位置にサムネイルが表示される。
出発地から目的地までの移動ルートや行程表を作成できる「プランニング」機能も備える。自動車や自転車での移動を中心とした「車」と、鉄道や飛行機の利用を前提にした「徒歩+鉄道」でプランニングすることが可能(「徒歩+鉄道」では別途、路線検索ソフトが必要)。「車」では、ETC利用の有無や交差点の表示、速度の設定、ガソリン代の計算などを、また「徒歩+鉄道」では、歩く速度や駅での待ち時間の設定などを行える。
表計算ソフトで作成されたデータファイルやテキストファイルを読み込み、データ中の住所を地図上に示したり、データをグラフ化して地図上に書き込んだりすることも可能。作成できるグラフは分布図、円グラフ、棒グラフの3種類。グラフ化の操作はウィザード化されており、はじめてでも簡単にグラフを作ることができる。
同梱されている「Pocket Mapple Digital」を通じてのスマートフォンとの連携強化も図られた。スマートフォンのGPS機能を利用して、現在位置をパソコンに通知できると同時に、パソコン側から次の目的地をスマートフォン側に送ることもできる。