毎日の食事の記録で食生活の偏りをチェックし、食事バランスの改善を目指すためのソフト。食事の記録をやり取りできるメール送受信機能も備える。「うさコマ」は、農林水産省と厚生労働省が作成した「食事バランスガイド」に則り、健康な心と身体のための食事バランスを理解して、正しく実践するための食生活改善支援ソフト。ユーザの記録した毎日の食事の内容に対し、「主食を取りすぎ」「量が多すぎ」など、バランスや量に関して適切なアドバイスをしてくれる。毎日の食事記録は「料理選択」方式や「定食選択」方式、直接(文字)入力など、多彩な方式から選択できる。過去の食事内容を読み込んで利用したり、食事の写真を登録したりすることも可能。短時間で記録を行えるよう工夫されている。
「食事バランスガイド」では、毎日の食事を、
- 主食(穀物など、主に炭水化物を含む食品)
- 副菜(野菜など、主にビタミンやミネラルを含む食品)
- 主菜(肉、魚、大豆など、主にタンパク質を含む食品)
- 牛乳・乳製品(主にカルシウムを含む食品)
- 果物(主にビタミンCやカリウムなどを含む食品)
の五つに分類し、それぞれ「1日あたりどの程度摂取すればよいか」を「SV(サービング:提供量)」という単位で表す。「うさコマ」では「食事バランスガイド」を応用し、食事(料理)の種類と量を記録するだけで、摂取した栄養(SV値)を計算して、食事バランスの判定や適切なアドバイスを行ってくれる。ユーザは、判定結果やアドバイスを参考にして、必要なエネルギーを確保し、かつ栄養バランスの取れた食生活への改善を図ってゆく。使い方は簡単。(1)ガイダンス、(2)目標量の設定、(3)記録(食事・体重)の順に沿って進めてゆく。「ガイダンス」では、食品の種類と栄養に関する基礎知識を学ぶ。例えば、食品の分類(主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物)と分類ごとのSV、食べ物や料理ごとの「分量」(目安)など、食事バランスの管理のために必要な栄養学の基礎を、イラスト入りのわかりやすい説明で学ぶことができる。
「目標量の設定」では、まずユーザの身体の基本データを登録する。年齢、性別、身長、体重、腹囲、目標体重、活動強度(日常生活での運動量のレベル)などを登録すると、現在の体重を維持するためのエネルギー所要量や(身長に対する)標準体重時の所要量、目標体重時の摂取量が表示される。ユーザは、表示された摂取量を参考に、目標値を設定すればよい。そのほか、BMIやメタボリックシンドロームの度合い(心配なし/疑いあり)もわかる。
毎日の食事の記録では、毎回の食事(朝食・昼食・夕食)および間食として食べた料理または食品を、用意されたリストから選んでゆく。実際に食べた量に合わせて、分量を調整(1.5倍、1/2など)することも可能だ。
料理の品目は、主食、副菜(野菜など)、主菜(魚・肉)、牛乳・乳製品、果物のリストから一品ずつアラカルトで選ぶのが基本。リストには、複数の食品がグループ化された「定食」(朝食、和食、洋食、中華など)も用意され、食べた料理に最も近いものを選んで入力すればよい。朝食のように毎日似たようなパターンで食事をしている場合は、料理や食品を一つにまとめ、ユーザ定義の「定食」として献立に追加することも可能だ。
1日分の食事の記録が完了すると、「食事指導」画面に料理別のカロリーやSV値が一覧表示され、各数値が集計されて食事バランスが判定される。判定結果は、(主食、副菜などの)料理区分ごとに表示され、指導コメントも示される。
そのほか、カレンダーを使って過去の記録を閲覧したり、日々の体重の変化をグラフで確認したりすることも可能。記録データをやり取りするための簡易メール送受信機能(うさメール)も備え、記録した食事や撮影した写真、体重データなどを、メールで任意のアドレスに送信することもできる。