デスクトップの一部をまるでくり抜くようにし、ウィンドウの背後に隠れているデスクトップアイコンなどを操作できるようにする常駐型ユーティリティ。「通り抜けループ」は、本来であればウィンドウの背後に隠れ、表示・操作できないデスクトップアイコンなどを、操作できるようにするソフト。デスクトップ上に配置された「ループ」「ワイパー」と呼ばれるエリアを通して、表示・操作を可能にする。表示エリアのサイズや位置は、ユーザが自由に調整することができる。
利用できる通り抜けエリアは「赤ループ」「青ループ」「ワイパー」の3種類。「赤ループ」「青ループ」は、設定画面上の赤または青のサンプルループをデスクトップにドラッグ&ドロップすることで配置できる。配置されたループは、内側が貫通するようになっており、最前面ウィンドウ背後のアイコンやウィンドウ、デスクトップが表示される仕組み。ループの大きさや位置は、マウスで自由に変更できる。形は円または四角から選ぶことが可能。色を、赤や青以外に変更することも可能だ。
「赤ループ」のエリア内では、最前面ウィンドウだけがいわば透明化された状態になる。例えば、ウィンドウがひとつしか表示されていない状態なら、背後の壁紙やアイコンが表示され、複数のウィンドウが重なっている場合は、最前面のウィンドウの直下のウィンドウが表示される。「青ループ」は、すべてのウィンドウを貫通する。デスクトップが表示され、いつでも壁紙を観賞できるようになる。
「ワイパー」は、デスクトップの端から一定の幅だけを通り抜け可能にしてくれるもの。初期状態ではデスクトップ左端に配置され、ワイパーを操作することで、例えば「デスクトップアイコンが一列分だけ表示される」ようにできる。普段はデスクトップ端にきわめて細いバーの形で表示される(通り抜け可能な状態にはない)が、必要に応じてバーをドラッグすることで、通り抜けエリアの幅を自由に変えることができる。ワイパーは、ショートカットキーやマウスのダブルクリックなどで操作することも可能。(バーの表示位置とは関係なく)デスクトップ上端や右端から一定の幅だけを通り抜け可能にすることもできる。
そのほか、マウスポインタを重ねただけでワイパーを操作したり、アイコンのドラッグ時に、ポインタがワイパーにかかるとエリアが開くようにしたりすることも可能だ。