複数文書の編集や長文の編集に適した機能を数多く備えたテキストエディタ。「gPad」は、長文の編集や複数ファイルに対する一括検索などを得意とした高機能テキストエディタ。複数のテキストファイルを同時に開き、タブで表示対象を切り替えられるほか、ファイルを上下・左右に分割して並べたり、ひとつのファイルを複数のウィンドウで表示したりといったことも可能。キーボード操作を記録・実行できるマクロ、スキンによる外観のカスタマイズ、マウスジェスチャによる操作など、多彩な機能を搭載する。
メイン画面は、タブ切り替えが可能なMDI型のウィンドウ。テキスト編集エリアの表示モードは「通常」を含め、4種類が用意されている。「WEBプレビュー」では、画面を上下に分割し、編集中のHTMLファイルのプレビューを行える。「CSV(カンマ区切り)」「TSV(タブ区切り)」では、テキストを表計算ソフト風に整列表示させることが可能だ。
さらに、画面左側には「エクスプローラ」「お気に入り」「クリップボード」「アウトライン」などのウィンドウ(ペイン)を表示させることが可能。フォルダツリーからのファイルの選択や、お気に入りに登録したファイルの呼び出し、クリップボード履歴の表示や文字列の貼り付け、マクロの実行などの操作を行える。「アウトライン」は、テキスト内の行頭文字を見出しと見なし、文書の構造をツリー形式で表示するもの。ツリーをクリックすると、該当個所にカーソルが移動する。「アウトライン」ウィンドウのほかに、「アウトラインバー」と呼ばれるツールバーも用意されている。「アウトラインバー」では、見出しをドロップダウンリストで表示し、ユーザの選択した行にジャンプする。
「アウトライン」以外にも、行番号指定によるジャンプや文書の先頭・末尾へのジャンプ、マーキングした任意の行にジャンプできる「ブックマーク」機能などがあり、長文編集の効率をアップさせている。
編集機能では、基本的なカット、コピー、ペーストに加え、行単位での選択や削除、引用記号付きのコピー、編集中のファイルのファイル名やパスのコピー、日付や時刻の挿入、現在開いているすべてのファイルのパスの一括挿入などの機能を搭載。ひらがな⇔カタカナ、全角⇔半角などの文字種変換も可能だ。
検索・置換機能も豊富。正規表現用のオプションが用意されているほか、通常の文字列検索・置換とは別に、編集画面上で選択中の文字列を直接検索できる機能や、指定フォルダ内のファイルを対象にした一括検索機能(grep)を備えている。一括検索では、検索結果のリストを画面下部にドッキングウィンドウとして表示。リストをクリックすることで、該当するファイルが開かれ、その位置にカーソルがジャンプする。
そのほか、
- 選択文字列を直接GoogleやYahoo!辞書、英辞郎などのWeb辞書で検索
- エクスプローラやInternet Explorerを起動
することも可能。(標準のテキスト以外に)HTMLやC/C++、Visual Basicなどの編集対象に応じて、表示書式を設定することもできる。スキンによる外観デザインの変更、メニューコマンドやキーボードショートカットのカスタマイズにも対応する。マウスジェスチャやボタン操作でコマンドを実行することも可能。これらの機能もカスタマイズできる。