攻撃を出す間合いやタイミングがシビアな、高難度の2D格闘ゲーム。クセの強い23名から好みのキャラを選び、キャラの特徴を活かして、戦いを勝ち抜こう。美少女を中心としたキャラがフルボイスで戦う、キャラ重視のゲーム
「REQUIEM」は、美少女中心の個性豊かなキャラクタがフルボイスで戦う2D格闘ゲーム。一人のキャラをじっくりと使い込み、能力をすべて把握して使いこなせるようにならなければ、ストーリー対戦を勝ち抜くことは難しい。原作小説を読み、キャラに対する理解を深めれば、ゲームをより楽しめるようになる。
操作は、キーボードまたはジョイスティックで行う。初期状態のプレイヤー1のキーボードによる操作では、カーソルキーがレバーの代用でキャラの移動、【Z】/【X】/【C】/【A】/【S】/【D】キーが、それぞれ「A」ボタンから「F」ボタンに対応している。操作体系は、対戦格闘ゲームとしてはオーソドックスなもの。上方向のレバーでジャンプ、下方向のレバーでしゃがむ。相手の方向にレバーを入れると前進、反対に入れると後退およびガード。後方斜め下に入れるとしゃがみガードとなる。前方にすばやくレバーを2回倒すとダッシュ、後方に2回倒すとバックステップだ。
攻撃は「A」ボタンが弱パンチ、「B」ボタンが弱キック、「C」ボタンが強パンチ、「D」ボタンが強キックとなっている。ただし、「REQUIEM」ではキャラの個性が非常に強く、使用するキャラによっては、実際に繰り出される攻撃の内容は必ずしもこの通りにはならない(弱攻撃2種類と強攻撃2種類というように解釈した方がよい)。横向きのレバー+「E」ボタンは投げ。レバーを入力した方向にガード不能の攻撃を行う。「F」ボタンは特殊動作だが、内容はキャラによって異なる。
ストックされたSPゲージを使い、タイミングよく特殊動作や必殺技を繰り出そう
画面下部には緑色の「SPゲージ」が表示されている。ゲージが満タンの状態のとき、ゲージを消費して特殊動作や超必殺技を繰り出せるようになっている。SPゲージは3本から5本までをストックできる。
ガード中に「F」ボタンを押すと、SPゲージを1本消費しながら、ガードモーションをキャンセルして特殊動作を行える。同様に、攻撃中に「F」ボタンでは、SPゲージを1本消費しながら、攻撃モーションをキャンセルして特殊動作を行うことが可能だ。
各キャラとも3種類またはそれ以上の必殺技を持ち、固有の特殊攻撃を備えるキャラもいる。そのほかにも、SPゲージを1本消費して放つことができる「超必殺技」、SPゲージを2本消費して放つことができる「MAX超必殺技」、「EXマーク」が点灯した状態でSPゲージを3本消費して放つことができる「EX超必殺技」を、それぞれ1種類かそれ以上備えている。必殺技を発動するためのコマンドはレバー回し+ボタン系のものが大半を占める。そのため「REQUIEM」をプレイする際には、なるべくレバー回しのしやすいタイプのジョイスティックを用意することが望ましい。
各キャラには、平均して3種類の基本コンボと2種類の応用コンボが用意され、コンボを駆使することで、相手に大きなダメージを与えられる。
そのほか、キャラ固有システムや特殊追撃判定(ダウン中の相手にもヒットする、など)、飛び道具無敵(飛び道具を避けつつ攻撃できる技)、カウンターヒット(相手の攻撃中にこちらの攻撃をヒットさせると、与えるダメージが1.25倍になって、相手の行動不能時間や追撃可能時間が延長される)、ゲージアドバンテージ(KOされるとSPゲージのストック数と最大数が1増加する)などもあり、ゲームシステムはかなり充実したものとなっている。
キャラの個性が強く、キャラごとの使いこなしが非常に重要
ゲームに登場するキャラは、現時点で総勢23名(枠にはまだ空きがあるので、ひょっとしたら今後まだ増えるのかもしれない)。内訳は、男性キャラ2名、女性キャラ20名、オカマ1名。キャラの属性は、古武術の継承者の女子高生、ケンカが強いだけの普通の女子高生、改造兵士、日本神話の神様、堕天使、悪魔といったように、バラエティに富んでいる。
キャラの一部を紹介すると、例えば改造兵士の「海堂てつ子」は、本名がリーネで、元ヨーロッパ軍の少尉。かなりの歳のはずなのだが、見た目も中身も幼い天然キャラだ。現在、中学校に通っている。右腕が鎖に繋がれた鉄球になっており、鉄球を使った大振りな技と投げ技が得意だ。
「影 追手」は、同じ長さの二刀を使う17歳の少女。暗殺を目的とした武術「神陰流」の師範だ。使っている刀は、実は双子の精霊、天子と地子が宿った「いい人間を切れない」神器。副業でバウンティハンターもやっている。天の構えと地の構えの二つのモードを切り替えることで、異なる戦い方ができる(通常技の性能や必殺技も変化する)。
「天宮ルシフェル」は、人を傷つけることを最も嫌う、優しい性格の奇妙な堕天使。特殊動作として、空間を一瞬にして移動し、相手の背後に回り込む「明けの明星」を持つ。相手のどんな攻撃もオールデリートできる「天使の楽園」や、レベルが3段階あって、コンボの最後に使うと強力な「失楽園」などの技を備える。
「カグツチ」は、神様八姉妹の次女で火の神。口が悪く、粗暴なところがある。クセのある技が多く、相手を画面の端に追い込んで、固め殺すのが得意。
用意されたゲームモードは、ストーリーに沿ってコンピュータと対戦する「1P MODE」(難易度はEASY/NORMAL/HARD/EXTRAの4段階)と、プレイヤー同士で対戦する「2P MODE」の2種類。2P MODEで試合開始前に「E」「F」ボタンを同時押しすることでトレーニングモードに入り、必殺技を練習することもできる。