Webページやアプリケーションで用いられるボタン画像の作成に特化したグラフィックソフト。「ボタン工房」は、Webページなどで使われるボタン画像を作るためのソフト。豊富に用意されたスタイルや処理方法などを組み合わせ、さまざまなデザインのボタンを手軽に作ることができる。マウスオーバー/クリックなどの操作で色や形状が変化するロールオーバーボタンの、複数の画像をまとめて作成することも可能。ファイル出力前にテストを行って、ボタンの動作状態を確認することもできる。
使い方は簡単。
- ボタンの基調となる「スタイル」を選ぶ
- サイズや形状、色合いなどを調整する
- (必要であれば)ボタン上に載せる文字や画像を設定する
これだけでボタン画像が完成する。選択できる「スタイル」には、周囲が縁取りされた平面的デザインの「クラシック」、円形・楕円系で立体的な質感を持つ「丸ボタン」、ガラス風(またはジェル風)の「アクア」など、計12種類が用意されている。大きな特徴は、ユーザの操作に対応して状態(色や形状)が変化する「ロールオーバーボタン」を、まとめて作成できること。「通常」「onカーソル(マウスオーバー状態)」「押された(クリック状態)」「無効(選択できない状態)」「フォーカス」の五つの状態ごとにボタンの色調や陰影の具合に変化をつけたボタンを作ることが可能。ロールオーバーボタンの作例(テンプレート)も用意され、アレンジするだけで手軽に作成できるようになっている。動作テスト機能もあり、クリック/マウスオーバー操作によるボタンの変化を視覚的に確認することが可能だ。
デザインを微調整するための項目も数多く用意されている。各項目のパラメータ(数値)を設定するたびに、プレビュー画像にリアルタイムに反映されるようになっており、画面で確認しながら、イメージに合った画像になるまで細かな調整を行える。
サイズ・形状では、ボタンの縦/横幅、縁や陰の幅などを個別に設定できるほか、角丸処理(四隅または上下/左/右の二隅、R径も指定可能)を指定することも可能。ボタンの色は、本体、陰影部、周辺部のそれぞれを個別に指定できる。部分的に光を当てる「ハイライト」効果を適用することも可能だ。
ボタン上にテキストを載せる機能では、フォントやサイズ、色、斜体/太字を指定できるのに加え、文字にボカシ影やガラス影、鏡面反射、縁取りといったエフェクトを設定することもできる。ボタン上に模様やイラスト、写真などの画像を取り込むことも可能だ。
作成した画像は、GIF/PNG/JPEG/BMP形式のファイルに出力(保存)することが可能。PNGは(半透過表示させるための)αチャネル付きで保存できる。JPEGではグラフィック品質を指定することが可能。ボタンの五つの状態を個別に保存できるほか、五つ(すべて)または三つ(通常、ホバー、クリック)の状態を縦並びまたは横並びの1枚の画像に保存することも可能だ。ボタン設定もファイル保存しておける。