肘や膝などの関節がリアルに曲がる高性能人体フィギュアが収録され、さらに自然な動きを再現できるようになった「Poser」の新バージョン。「Poser」は、人間や動物、ロボットなどのキャラクタを使って、画像やアニメーションを作成するための“3Dキャラクタアニメーション作成”ソフト。大きな特徴は、あらかじめ用意された3Dモデルデータ「フィギュア」に対してポーズをつけたり、表情をつけたり、動きをつけたりすることで、3Dデータを作成できること。ユーザが一からキャラクタデータを作る必要はなく、手軽に人間型や動物型のキャラクタを作成できるようになっている。すぐに使えるコンテンツも多数、用意されている。
新バージョン「8」では、高性能フィギュアが追加され、従来以上に高度なモデリングを行えるようになった。新フィギュアでは、人体の各部分の動きに応じて影響が及ぶ範囲(球状およびカプセル状)が定義され、「Poser8」の新機能「依存パラメータ」ツールを使って、肘や膝、胸、肩などをリアルに曲げることができる。
「Poser 8」の新機能に対応した新フィギュアはヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系、ヒスパニック系の特徴を備えた男女のモデル計8体。「フェイスルーム」「歩行デザイン」「トークデザイン」など、「Poser 8」の持つ機能のすべてを利用することが可能。さらに、サードパーティの提供する新コンテンツや、米・Smith Micro社の3Dアーティストが制作した新コンテンツも多数を収録する。
衣服などのパーツは「ライブラリ」で管理される。ライブラリも従来バージョンからプレビュー機能などが改善された。さらに、目的のコンテンツに効率的にアクセスできるよう、キーワード検索機能も追加された。検索は、複数のキーワードを指定して行える。
ユーザインタフェースも一新された。画面上の操作部分は従来バージョンと同じながら、よりコンパクトなデザインになり、編集エリアを大きく取れるようになった。個々のツールパレットもフローティング可能になり、ユーザの好みに応じて自由な位置にレイアウトできる。従来バージョンで慣れた操作性のまま使うことも、自由にカスタマイズして使うことも可能だ。
レンダリング機能では、フィギュアに対してフォトリアリスティックな(通常の)表現を行えるほか、鉛筆で描いたスケッチのような表現やシルエット表現など、目的に応じてさまざまなスタイルのレンダリングを行える。間接拡散照明機能も強化され、よりリアルな表現が可能になった。