「Popular MailChecker」は、ネットワークトラフィックを監視し、メールが送信される前に内容などを確認できるようにする“メール誤送信防止”ソフト。メールがサーバに送られる前に確認画面を表示し、本文の内容や宛先の間違い、添付ファイルの漏れなどがないかどうかをチェックできるようにしてくれる。メールソフト/サーバに依存せずに動作するのが特徴。Outlook（2003/2007）/Outlook Express（6.0）、Windowsメール、Windows Liveメールのほか、Mozilla Thunderbird、Eudora、Becky! Internet Mail、Shuriken 2009など、主要メールソフトでの動作が確認されている（Webメールは非対応）。

メールの誤送信防止機能として用意されているのは、確認画面によるメール内容などの確認のほか、

• CC/BCCメンバーの登録機能
• TO/CCでの外部ドメイン送信件数の制限機能
• 添付ファイルの自動圧縮・暗号化機能

TO/CCでの外部ドメイン送信件数の制限機能は、主にメールニュースなどを配信する際の、BCCを利用した同報メールでの誤送信を防止するもの。TO/CCで送信できる外部ドメインのメールアドレス数を設定しておくと、制限数を超えた場合に警告が表示されるようになる。「BCCで送信しなくてはいけないメールニュースを誤ってTO/CCで送ってしまい、不特定多数にメールアドレスが漏洩してしまう」といった事故を未然に防げる。

添付ファイルの自動圧縮・暗号化機能では、メールにファイルを添付するだけで、自動的にZIP形式に圧縮してくれる。ZIPファイルには、日付と文字列とを組み合わせたパスワードを生成・設定することができる。設定は複数を登録しておくことが可能だ。

そのほかにも、

• 監視対象外メールの設定
• 重要メールの注意喚起
• 指定した文字列が含まれた際の警告表示
• 送信先組み合わせの安全判定（有料オプション）

「Popular MailChecker」の数ある機能の中で、筆者が特に便利だと感じたのは、確認画面で宛先を色分け表示してくれるもの。外部ドメインは赤、追加したCC/BCCの登録メンバーは紫、というように色分けされる。例えば、社内メンバーのみに送るメールに取引先のアドレスが紛れ込んでいれば、アドレスが赤色で表示され、ひと目で間違いに気づく。社外秘の情報を外部に誤送信してしまうようなことも、これで極力なくせるだろう。メールの誤送信で最も致命的なのは、外部に情報を漏らしてしまうこと。重要なデータをやり取りすることの多いビジネスマンなら、転ばぬ先の杖として導入しておきたい。

開発の経緯
既存の「メール誤送信防止ツール」では満足できなかったお客様の声に沿って、独自の技術を駆使し、高機能で最も簡便で完成度の高い製品に仕上げました。

既存製品の問題点
既存製品には以下のように、いくつかの問題点がありました。

（1）　インストール時の設定作業
既存の「メール誤送信防止ツール」では、導入時にパソコンごとにメールソフトの「アカウント情報」→「サーバ情報」の設定を変更する必要がありました（新規導入製品との連携のため）。パソコンに精通されていない個人ユーザ様や、企業利用時の導入推進者様にとって、できれば避けたい作業です。

（2）　狭い適用環境、機能の貧弱な製品、新たな投資を必要とする製品
つまり、

• 特定のメールソフト（Ex.Microsoft Outlook）のみを対象とするアドイン製品
• メール誤送信防止に必要な機能が完備していない製品
• 新たにサーバの導入を必要とする製品

「Popular MailChecker」の優位性
「Popular MailChecker」では、ネットワークレベルで監視制御することで、既存製品の問題点を一気に解決することができました。結果として、既存のメールソフトがすべて対象となり、導入にともなう煩わしい設定作業も不要となりました。

「Popular MailChecker」は、パソコン上にインストールし、ネットワークトラフィックを監視し、メール送信をキャッチアップし、サーバへの送信をブロックし、送信者にメール内容の確認を要求し、必要なチェックがすべて行われ、「送信」ボタンが押されるまで送信を保留します。「メール誤送信防止ツール」として、サーバ型製品以上の豊富な機能を提供し、導入の手軽さはアドインソフトよりも容易です。