「LhaForge」は、ファイルサイズをコンパクト化する「圧縮」や、元の状態に戻す「解凍（展開）」を行うためのソフト。エクスプローラのコンテキスト（右クリック）メニューやデスクトップアイコンへのドラッグ＆ドロップなどで、スピーディに圧縮・解凍を行える。アーカイブ（書庫）の内容を一覧表示して操作することも可能。必要なDLLを自動で組み込んでくれたり、デスクトップや「送る」メニューにショートカットを作成するための機能を備えていたりと、ユーザの好みに合わせた、使いやすい環境を手軽にセットアップできる。

圧縮・解凍には統合アーカイバプロジェクト仕様のDLLを使用する。必要なDLLは「LhaForge」のインストール時に自動でダウンロード・組み込みが行われ、ユーザが個別にセットアップする必要はない（ただし、ISO形式ファイルを解凍するためのUnIso32.dllなど、一部のDLLは自動組み込みの対象外。ユーザが別途、用意する必要がある）。インストール後、すぐに使いはじめることができる。DLLのアップデートも自動化され、ボタンクリックだけで実行できるようになっている。定期的にDLLの更新をユーザに促す機能もある。

アーカイブの基本的な操作方法は、

• 圧縮（または解凍）したいファイルをエクスプローラで選択し、拡張メニュー（コンテキストメニュー）から実行
• デスクトップやエクスプローラの「送る」メニューにショートカットを作成し、ドラッグ＆ドロップや「送る」メニューから実行
• アーカイブ形式と「LhaForge」とを関連付けし、ダブルクリックで解凍

アーカイブの内容を確認したい場合は、コンテキストメニューから「LhaForgeで操作」→「LhaForgeで閲覧」を実行すれば、ファイル一覧ウィンドウにアーカイブの内容が表示される仕組み。ファイル一覧ウィンドウはタブ切り替え式で、複数のアーカイブを個別のタブ画面に表示できる。さらに、アーカイブの一括解凍やファイル/フォルダの追加、ファイル名検索なども行える。

「『統合アーカイバ仕様のDLL』といわれても、何のことやらわからん」という方もいるだろうが、とにかく圧縮・解凍に必要なファイルを自動でセットアップしてくれ、しかも最低限どころか、ごく普通のパソコンユーザにはほとんど縁のなさそうなものにまで対応してくれている。

使い方は簡単。普段の操作はコンテキストメニューやドラッグ＆ドロップだけでよいし、それでいて必要とあれば、アーカイブの内容を一覧表示で確認したり、そこへ新たなファイルを追加したりすることもできる。もちろんアーカイブ内の一部のファイルだけを解凍することも可能で、ほとんどのユーザにとっては十分な機能を備えているといってよい。

手軽に使える解凍ソフトがほしい方、もう少し本格的にアーカイブの管理を行いたい方、どちらにもお勧めできる一本だ。

開発中に苦労した点
技術的に困難な点もありましたが、それ以上に、ユーザの方々からいただいた要望をどうまとめて形にするかといったことに頭を使いました。

今後のバージョンアップ予定
いまのところ、大がかりな機能追加は予定していません。バグフィックスが主な変更になると思います。