より効率的なキーボード入力環境を実現するためのカスタマイズソフト。配列の変更やショートカットキーによる定型文の入力などが可能。「DvorakJ」は、(テンキーやファンクションキーなどの一部キーを除く)キーボード配列を変更できるソフト。一般的に使われるQWERTY配列を、より効率的とされるDvorak配列やColemak配列に変えられる。レジストリを使用したり、IMEの設定を変更したりせず、USBメモリから起動して利用することができる。どのマシン環境でも好みのキー配列で入力することが可能だ。
「DvorakJ」では、直接入力時と日本語入力時のそれぞれについてキーボード配列を定義できる。日本語入力時に対応するIMEはMS-IMEのほか、ATOK 2009/2010、Google日本語入力、skkime 1.5。
キーボード配列の定義は、テキスト形式の設定ファイルを読み込むことで行う。直接入力/日本語入力ともに、あらかじめ定義された設定ファイルが同梱されており、ユーザが独自のキー定義をしたい場合の参考にできる。同梱された定義ファイルは、直接入力が「Dvorak配列」5種類、「Colemak配列」1種類、「QWERTY配列」2種類など。日本語入力が「Dvorak配列の派生(DvorakJP、JLOD、ACT09、蒼星など)」11種類、「NICOLA配列」10種類、「QWERTY配列の派生」2種類、「その他(きゅうり改、下駄配列系、花配列系、月配列系など)」20種類と多彩だ。
文字キー以外のキー──例えば【Esc】/【半角/全角】/【Caps Lock】といったキー──を変更することも可能。設定画面の「単一キー」で設定できる。これらのキーも直接入力/日本語入力のそれぞれを定義することが可能。また「複数キー」では、直接入力と日本語入力を複数のキーで切り替えられるように設定できる。
【Windows】/【Alt】/【Ctrl】/【Shift】キーを使った独自のショートカットキーを定義することもできる。定義には文字キー配列と同様に定義ファイルを使い、カーソル移動や定型文の入力を行えるようになる。特定のアプリケーションでのみ有効なショートカットキーを定義することも可能だ。
そのほかにも、
- スペースキーと文字キーを同時に押すことで、【Shift】キーと文字キーを同時に押したことになる「S and S」
- マウスを回すことで、スクロールアップ/スクロールダウンを行える「くるくるマウス」
などの機能を備えている。