レシートをそのまま入力することで、手軽に家計の記録・管理を行えるよう工夫された家計簿ソフト。日記やカレンダー、買い物メモの携帯メールへの送信など、多彩な機能を備える。「てきぱき家計簿マム7」は、毎日の買い物の記録から月/年単位の集計、予算設定と家計診断などまで、豊富な機能で賢く家計を管理できるソフト。画面には、大きめでわかりやすツールボタンやタブが使われ、はじめてでも直感的に操作することが可能。新バージョン「7」になり、インタフェースがより洗練されて、使いやすさが一層向上。レシート入力時に、過去の買い物の履歴からその店で買った商品のリストが表示される「お店絞り込み」が追加されたり、「明細一覧」画面からの日付の修正も簡単に行えるようになったりなど、機能の整理や変更も数多く行われた。
管理できるのは、現金のほか、銀行口座、クレジットカード、電子マネー(FeliCa)。電子マネーは、カードリーダーでおサイフケータイ、Edyなどのデータを読み取ると、自動的に登録番号や履歴が登録されるようになっている(種類や番号などの編集は不可)。
操作の中心となる「日計」画面は、手書きの家計簿をそのままパソコンに移したようなデザイン。横軸に日付、縦軸には費目/内訳が配され、1週間分の費目別支出や残高などを一覧することが可能。画面下段では現金や各口座、電子マネーの残高も確認できる。ページをめくる感覚で前後週に移動したり、月/年単位でジャンプしたりすることも可能。画面の表示色(背景やリストの配色)を好みのものに変更できるほか、フォントを変更することもできる。
支出の入力方法は、レシートの内容を書き写すように行う「レシート入力」が基本。さらに、1件ごとに費目や内訳、金額を登録する「明細一覧入力」もあり、ユーザの好みや用途で使い分けられるようになっている。新バージョン「7」では「お店絞り込み」にも対応した。レシート入力時に、過去の買い物の履歴からその店で買った商品のリストが表示されるもので、入力の手間を大幅に軽減してくれる。家賃や預金、ローンなど、毎月定額で生じる支出項目では「分割支払入力」を、また給与などの入金項目では「収入入力」という専用のダイアログを利用する。
はじめて使う際(または新規データを作成した際)には、使用開始日、開始残高、年度初め(月)といった基本情報を設定する。毎月の集計締日は、使用開始日から自動設定される仕組み(例えば、開始日が10日であれば、締日は9日)。ただし、途中の月から変更することも可能で、柔軟性がある。
費目と内訳(詳細な分類)にはテンプレートが用意されている。「一般家庭(標準/こまかく)」「ざっくり仕分け」「一人暮らし(学生/社会人)」、さらには子ども向けの「おこづかい」、高齢者向けの「年金暮らし」の7種類から選択できる。費目は自由に変更することが可能で、自分の用途に最も近いテンプレートを選び、アレンジすればよい。もちろん、一からユーザ自身が作ることも可能。さらに、よく利用する品物の名前とその分類(費目/内訳)や、よく利用する店の名前を登録しておくこともできる。登録した項目はメニューから選択入力できるようになり、入力の手間を大幅に省ける。
予算設定・家計診断機能や、家計の傾向を視覚化して表示するグラフ機能も備える。予算設定・家計診断機能は、毎月の予算を設定しておき、実績/予算比を見たり、前月や前年同月と比較したりできるもの。予算は費目/内訳別のいずれでも設定することができ、細かな支出計画を立てられる。グラフは、縦棒、円、折れ線、エリア、レーダーチャート、横棒、積層横棒、積層縦棒に対応。例えば、月ごとの各費目の推移や費目別の金額の比較、費目の内訳別の比率(例えば、光熱費のうち電気、ガス、水道が占める割合)などをわかりやすく確認できる。
電気やガスなどの光熱費、ガソリンの使用量をチェックするための「使用量メモ」機能もある。家計簿の内容とは連動しないが、月別の金額や使用量を入力することで、月々の変動をグラフで閲覧できるようになる。
そのほかにも、
- 最大2,048文字までのテキストに加え、天気や行事・イベントを記録したり、お絵描きしたりできる「日記」
- 1ヵ月単位の予定を書き込める「カレンダー」
- 登録済みの「品名」と個数を指定して、携帯メールに送信できる「MEMOメール」
- 「てきぱき家計簿マム7」起動時と日記利用時とを個別に設定できる「パスワード」
など、多彩な機能を備える。