「3DマイホームデザイナーLS」は、間取り図の作成、シミュレーション、チェック、立体化による確認などの機能を備えた、一般ユーザ向けの3D住宅デザインソフト。新バージョン「3」では、太陽光パネルの配置が可能になったほか、消費電力量のチェック機能なども追加され、エコ住宅のデザインに対応した。住宅の安全性を診断する機能も追加・強化され、色覚特性を持つ人がどのように見えるかをシミュレートしたり、階段の安全性をチェックしたりもできるようになった。

新バージョン「3」での新機能のひとつが、太陽光発電パネルの配置シミュレーション。屋根に太陽光パネルを配置できるようになり、パネルの発電出力や枚数、傾斜角、方位、配置地点などから、年間の予想発電量を計算してリアルタイムに表示してくれる。配置地点は、全国801ヵ所の日射量データから選択できる。

住宅内での総消費電力量をチェックする機能も新たに追加された。冷蔵庫、テレビ、エアコンといった家電製品パーツが用意され、ユーザの配置した家電製品から総消費電力量が計算される仕組み。各製品にはワット数や春（秋）、夏、冬の季節ごとの使用時間を設定することが可能。算出された消費電力量は電気料金、石油量、CO2排出量にも換算される。

住宅の安全性にも、より配慮されるようになった。階段の形状やサイズが「住宅性能表示制度 等級3」の基準を満たしていない場合は、危険な階段としてマークを表示する。住宅内の段差などが、白内障や色覚特性のある人に「どのように見えるか」をシミュレートすることも可能。段差の見やすさなどを視覚的に確認でき、バリアフリーな住宅設計に役立つ。

そのほかにも、

• 立体化時に内部の様子を確認しやすいようにパースを回転させても、常に手前の壁を非表示にするモードの搭載
• 「ソフトシャドウ」「アンチエイリアス」対応による3D画質の向上
• 階ごとの屋根形状の指定
• 省エネ型設備・家電パーツの追加

さて、今回のバージョンアップだが、新バージョンは「エコ」と「安全性」がテーマといってよいだろう。電力消費量については、石油量やCO2排出量にも換算されるのだが、実際に数値を見ると「こんなに使っているのか」と驚く。環境保護に対する意識も変わりそうだ。階段は間取り図だけでなく、3Dで見ても、実際の傾斜などはなかなかわかりづらいが、危険な階段を教えてくれるようになったのはうれしい。

もともと豊富な素材が収録されているが、ユーザ登録をすると、さらに30,000点以上の住宅素材データが6ヵ月間無料でダウンロードできる特典もある。こちらもぜひ、活用したい。