よく使う文字列をすばやく入力できるようにしてくれるテキスト入力支援ソフト。複数行にわたる文字列を登録することも可能。挨拶文やメールのヘッダ/フッタの入力などにも利用できる。「FlyingChara4」は、挨拶や定型句、ことわざ、記号や日時など、入力機会の多い文字列をあらかじめ登録しておくことで、スムーズな文字入力を支援してくれるソフト。文字列(登録語)はカテゴリ分類できるほか、複数の辞書を用途別に切り替えて使用することが可能。クリップボード履歴も利用できる。さまざまな書式で日時を登録・入力することも可能だ。
使い方は簡単。入力対象のウィンドウをアクティブにした状態で、「FlyingChara4」のリストから文字列を選択するだけでよい。文字列は、大分類の「辞書」と小分類の「カテゴリ」で管理される。文字列のリストは辞書ごとに表示されるようになっており、初期状態では「ビジネス文書」「暦」「記号」「ことわざ」「四字熟語」「顔文字」「日時」の各辞書が登録されている。
例えば「ビジネス文書」には、時候の挨拶や定型挨拶文(「拝啓」「お疲れ様です」など)、メールや文書で用いる罫線などが、また「暦」には月の別名、祝日、二十四節気、干支など、「日時」には年月日、曜日、時分などの文字列が登録されている。カテゴリは、辞書内でさらに文字列を分類・管理するもの。もちろん辞書、カテゴリともに、ユーザが自由に編集できるようになっている。
文字列の登録・編集は「登録語メンテナンス」画面で行う。カットやコピー&ペーストに対応し、外部アプリケーションから貼り付けることも可能。複数行にまたがる長い文字列も登録できる。読み方を登録することもでき、(文字コードではなく)読みの五十音順でリストをソートすることも可能だ。
「日時」では、y/m/d/h/nなどの変換文字列(変数)を用いて、さまざまな書式を設定することが可能。西暦だけでなく、元号を用いた和暦や曜日を入力することもできる。(時間の指定は現在時刻に限られるが)日付は当日だけでなく、過去や未来の年月日の入力にも対応する。
クリップボードの内容も文字列として登録され、一覧リストから利用することが可能。ひとつのカテゴリの中に日付別に分類されて自動的にリストに登録されるが、新たに別の辞書に登録することもできる。
登録文字列を辞書間で移動させることも可能。別の辞書やカテゴリへ一括で移せるほか、新しいカテゴリを作って、既存の辞書から該当する文字列をまとめて移動(再登録)することもできる。
オプションでは、複数行にまたがる文字列の場合、各行(改行コードまでのひとくくり)が別々の語として登録されるように設定することが可能。既存のテキストファイルなどから、複数の文字列をまとめて読み込んで、辞書に登録することもできる。入力の際に文字列の後ろに改行コードを付加したり、前後に特定の文字列を付加したりといったことも可能だ。