パソコン上に表示されるメッセージやCPUの使用率などを監視し、一定の条件を満たしたときにメッセージの表示やアプリケーションの起動などを自動で行ってくれるソフト。「PCの見張り番」はその名の通り、パソコンの動作状態を監視して、特定のイベントが発生したときに特定の動作を行う自動処理ソフト。監視の内容は「文言監視」「CPU使用率監視」「タイマー」の3種類。検知時のアクションとしては「警告音(を鳴らす)」などを指定できる。
「文言監視」では、特定の文字列を含む文言がメッセージボックスなどに表示された場合や、逆に消えた場合などが検知対象。監視を開始したときにすでに文字列が表示されている場合は、その旨を表示した上で、監視を続けるかどうかのダイアログを表示する。
「CPU使用率監視」では、パソコン全体でのCPU使用率を監視できるほか、実行中の特定プロセスのみのCPU使用率を監視することも可能。プロセスを監視する場合は、対象となるプロセスをドロップダウンリストで指定すればよい。使用率を測定する際の平均時間を設定できるほか、使用率の上限あるいは下限をパーセンテージで指定することも可能だ。
「タイマー」は、一定の時間が経過したらアクションを実行するもの。時間設定は0分から600分までから選択することが可能。即実行、1分後、10分後、30分後をワンタッチでセットできるボタンも用意されている。
検知時のアクションとして選択・指定できるのは「警告音(を鳴らす)」のほか、「(パソコンの動作を)終了」「アプリ実行」。「警告音」は、サウンドファイルを鳴らすことで通知するもの。再生可能なファイルと警告音を鳴らし続ける時間を指定できる。
「終了」では、パソコンのシャットダウン、再起動、ログオフ、休止、スタンバイのいずれかを実行させることが可能。「強制」チェックボックスをマークしておくと、強制的に実行する。
「アプリ実行」では、指定した任意のプログラムを実行したり、関連付けにもとづいてファイルを開いたりすることができる。
設定終了後、「開始」を実行すると監視がはじまり、条件が満たされた場合にアクションが実行される。
設定画面には「拡張メニュー」「アクション」の各オプションも用意されている。「拡張メニュー」では、最前面表示や最小化、タスクトレイへの格納などを指定することが可能。IEのウィンドウを文言監視の対象に含めるオプションもある。「アクション」には、デスクトップのスクリーンショットをBMP形式の画像ファイルとして保存するオプションや、アクションを検知した時点で以後の監視を停止するオプションがある。
そのほか、現在の設定をコマンドラインオプションとして出力してくれる機能があり、コマンドラインを使って、監視を自動実行させることもできる。