デジタル放送録画番組の再生に特化したネットワークメディアプレイヤー。2009年8月にサービスが開始された「スカパー!HD録画」の再生にも対応する。「DiXiM Digital TV plus」は、ネットワーク内に設置された動画/音声サーバからデータを受信しながらパソコンで再生できるネットワークメディアプレイヤーソフト。ホームネットワークの相互接続性を確保するデータ転送プロトコル「DLNA(Digital Living Network Alliance)」に対応。パソコン同士はもちろん、ネットワーク機能を搭載したテレビやDVD/Blu-rayレコーダなどのAV機器と連携することもできる。さらに、著作権保護規格「DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)」にも対応し、(一般的なソフトでは対応していない)地上デジタル放送やBSデジタル放送などの録画内容をネットワーク経由で再生することが可能だ。
再生可能なコンテンツは、地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送、CSハイビジョン放送「スカパー!HD録画」など。デジタル放送番組のほかにも、他のパソコンやNASに保存された動画・音楽・写真などをストリーミング再生することが可能だ。
機能面では、DLNAのうち「DMR(Digital Media Renderer)」「DMC(Digital Media Control)」の各機能に対応。「DMR」は、ネットワーク上の他のDLNA機器からの指示で、指定されたコンテンツを自動的に再生できるもの。例えば、DMR機能を搭載したテレビであれば、テレビ自身を操作しなくても外部からの指示により、指定された動画などをそのテレビ上で再生できる。「DMC」は、DMR機器に対して、動作制御の命令を発行するコントロール機能のこと。
「DiXiM Digital TV plus」では両機能に対応することで、再生したいコンテンツをパソコン上で指定するだけで、(その内容をパソコン上ではなく)DMR対応のテレビなどで再生することが可能。パソコンをテレビのリモコン代わりに使える。さらに「DiXiM Digital TV plus」自身がDMR機能に対応するため、他のパソコンやDMC対応のAV機器からの指示を受けて、指定された内容をパソコンの画面上で再生することも可能だ。
動画コーデックは、BS/地上デジタルのMPEG2-TSのほか、スカパー!HDなどで使われるH.264(MPEG-4/AVC)などに対応。デジタル放送の再生には、Blu-ray再生ソフトなどと同じく、著作権保護されたグラフィックドライバ(COPP対応)が必要だが、デジオンの製品情報ページでは、動作可能なハードウェア環境をチェックできるようになっている。