「デジカメ写真から被写体を輪郭に沿って切り抜きたい」というニーズは結構あると思います。例えば、写真を切り抜いてアイコンにしたり、アニメーションGIFを作ってホームページで使ったりとか、ほかの写真に重ね合わせて合成したりなどの用途が考えられます。ほかの写真と合成するために切り抜いた被写体が、正確に輪郭に沿って切り抜くことができていなければ、とても不自然な合成写真になってしまいますので、正確に輪郭に沿って切り抜くことが必要になります。ところが、この「写真を輪郭通りに切り取る」というのは、結構面倒くさい作業なのです。そこで作ったのが「FunFunCutter」です。どうすれば切り抜き範囲の設定がしやすいだろうかと考えて編み出したのが、切り抜き範囲を微調整したときに、切り抜かれた画像もリアルタイムで更新されるという方式です。ほかでは見たことありませんから、「FunFunCutter」オリジナルの方式だと思います。
また、切り抜き範囲の設定方法にもこだわりがあります。写真上をダブルクリックして点を追加していき、すべての点を繋いだ領域を切り抜き範囲としているのですが、その点の追加方法とか、点と点とを繋ぐ直線の表示の方法を作り込み、ユーザの方に扱いやすいと感じてもらえるように作ったつもりです。
今後の開発予定としましては、切り抜いた画像を利用する機能を追加しようかと考えています。例えば、切り抜いた画像を別の写真に重ねて、合成写真を作るとかいったことですが、いつ実現できるかはわかりません。
(藤原 英司)