人間と魔物の共存のために立ち上がった魔物の娘と侍とが織り成す壮大なヒロイックファンタジーRPG。人間と魔物の共存を実現するために、主人公たちの戦いがはじまる
「Berceuse〜神々に捧ぐ唄〜」は、魔物の主人公とその仲間たちが、人間と魔物との共存を目指して奮闘するファンタジーRPG。かつて世界では、人間と魔物とがそれぞれの存在を認め合い、互いに適正な距離を保って生活していた。しかし、世界のほとんどをその権力下に治める帝国の皇帝が出した「人魔別離の政令」によって状況は一変する。皇帝は魔物の力が人に向くことを恐れ、無抵抗な魔物を武力で屈服させて、人の住む世界から追いやってしまう。皇帝に従わぬ者は駆逐され、やがて世界は人が支配する世に。魔物たちは人里離れた辺境へと移り住み、人目を忍びながら生きながらえていた。
物語は、魔物であるという理由だけで見せ物小屋に身を潜めていた娘「ベルスーズ・フォンティモア」が、行き倒れの剣士「ダイゴ・ゴダイ」を助けるところからはじまる。ベルスーズの看病によって目を覚ましたダイゴは、彼女の身に危険が迫っていることを告げると、そのまま立ち去ってしまう。その夜、帝国の魔物狩りが見せ物小屋に押しかける。ベルスーズと仲間たちは、自由を求めて見せ物小屋からの脱出を敢行。なんとか森の中へと逃げ延びたが、仲間たちは傷つき、疲れ、次々と脱落してゆく。ひとりきりになってしまい、いよいよ帝国の追っ手に捕まりそうになったそのとき、ベルスーズはダイゴの手によって救い出される。
ベルスーズがダイゴに素性を訪ねたところ、「帝国の特命を受けて魔物狩りをしている」という答えが返ってきた。警戒するベルスーズだったが、ダイゴによると、ただ魔物を狩っているわけではなく、魔物のみで結成された反帝国組織を追っているのだという。人間の母と鬼の父を持つダイゴの願いは、「再び人と魔が互いに認め合って生きてゆける世を作る」というものだった。その言葉を聞いたベルスーズは、ダイゴの夢の手伝いをするため、ともに旅立つ決意をする。こうしてベルスーズとダイゴの冒険がはじまる……。
バトルのキモは連携技! 仲間と力を合わせて必殺技を敵に叩きつけよう
戦闘はフロントビューのターン制バトル。基本的にランダムエンカウント方式で、ボスモンスターなどの一部の敵に限ってシンボルエンカウントバトルとなる。
戦闘時のコマンドは「戦う」「オート」「逃げる」の三つ。戦うかオートかを選ぶと、敵との戦闘に突入する。攻撃方法には、物理攻撃のほかに、MP(マジックポイント)を消費して行う「特技」「奥義」「魔術」などがある。主人公のベルスーズは、体力面でやや頼りないものの、体術や神聖属性の攻撃技を持つ。肉弾戦が得意なダイゴは、使える技は少ないが、強力な炎や風属性の技を操るというように、それぞれ特有の戦闘スタイルを持っている。
属性を利用した攻撃は特に効果的。溶岩が煮えたぎるような気温の高い洞窟には、熱に強いモンスターが住み、そうした敵には冷気系の技がよく効く。虫系のモンスターは炎属性に弱く、空中に浮いている敵は雷属性に弱いといった共通の弱点を持っている。特技や魔術などは敵の特徴によって使い分けよう。
戦闘において最も効果的な技が「連携技」だ。パーティメンバー同士はそれぞれ同じ名前の技を覚えており、戦闘中の同一ターンで発動すれば、強力な全体攻撃を繰り出すことができる。連携技は、MPの消費が多いが、攻撃力は非常に高い。ボス戦などで有効に活用しよう。同じターンでないと技が不発になるので、その点は注意したい。