ソフトを開発しようと思った動機、背景
いままで簡単なToDo管理ソフトを使っていたのですが、私が思っているToDoをすべて書き出すと、複数の関連性のない内容が混ざって表示されていました。そうなると「ToDoを見つけることに時間を費やしてしまう」「ToDoに書いてあるにもかかわらず、見落としてしまう」という問題が発生してしまいました。また、スケジューリング付きのToDo管理ソフトを使うと、雑用みたいなToDoはスケジューリングするまでもないので、そういうToDoを書きたくなくなってきます。結局、小さいToDoを書かないようになってしまい、「スケジュールToDo用と小さいToDo用の別なメモが必要になる」という悪いループに陥りました。そこで、小さなToDoでも書くことが嫌にならなくて、きちんと整理できるようなToDo管理ソフトを作ることを決心しました。「ノートにメモ書きしている感覚で書き込むことができ、それを整理できるソフトになれば」という願望を込めて、「ToDoNote」という名称になっています。
開発中に苦労した点
「持ち運びしやすい形にすること」「すぐにToDoを入力できること」「目的のToDoに早くたどり着けること」の三つを最低条件として、開発を開始しました。開発では、ToDoの保存形式が一番の問題点でした。結局、SQLiteというファイル形式のデータベースを採用し、データベースの利便性とファイルでの管理という持ち運びの利便性を採用しました。ただ、データベース開発の経験がなく、SQLやER図を理解し、使えるようになるまでに時間がかかりました。それ以外にも、キーワードの表示方法で迷いました。どのようにすれば一番効率よく、直感的にToDoを整理できるかを考えた結果、このようなインタフェースになっています。
ユーザにお勧めする使い方
このソフトは、ひとつのゴールに向かって、さまざまな項目・アイデアを瞬時に出すことができ、それをすばやく処理してゆける方に向いていると思います。ですから、ガントチャートに出てこないような、どんなに小さく細かいToDoでも入力しやすく、すばやい処理をサポートできるように作ってあります。
基本的な使い方として、最初にひとつのゴールを親キーワード、その工程を子キーワードとして登録します。その子キーワードの中に思いつく仕事、心配事、調べたいこと、確認事項などを最初にダーッと入れてしまいます。そして、それらを着実にこなしていくことにより、ゴールを達成するという使い方がお勧めです。その中で確認の必要な項目があれば、確認用の別キーワードを作り、マルチリンクを張って、確認作業が適切に行われているかの審査を行うという使い方をお勧めします。
また、ToDoはステータスを変えることによって、自動時間記録ができます。この機能によりひとつの仕事にどれくらい時間が掛かっているのかを知ることができ、自分の仕事スピードの把握に役立つと思います。それをもとに、次に同じような仕事をする際の参考時間を知ることができます。以後の細かい時間見積もりの参考となります。
アプリケーションは、持ち運べるようにインストーラではありません。USBメモリなどに入れて持ち運ぶこともできます。
これ以外の活用法として、私は、アイデア・実行・メモノートとしても使用しています。キーワードに自分のやりたい内容を書き、それについて思いつくことを書き出して、少しずつ実行するようにしています。「ちょっと思いついたことでもToDoメモとして書き残す」という使い方も意外と便利です。
今後のバージョンアップ予定
現在は不具合修正が主になっておりますが、機能アップも行っていきます。みなさまの要望も遠慮なくお聞かせください。また、このソフトを使っていると、意外とメモとして使うと便利だということがわかりました。ですから、このソフトのキーワードツリーを持ったメモソフトのリリースを計画しています。
(ぽんブラン)