「R-Studio 5.1」は、ごみ箱からも削除してしまったファイルの復元や、認識できなくなったドライブの復旧などを行えるソフト。エクスプローラ風のユーザインタフェースで使いやすく、“簡単な復旧からプロユースのリクエストにまで”応えられることが特徴。MS-DOS、FAT12/16/32、NTFS/NTFS5のほか、Macintosh用のHFS/HFS+、FreeBSDなどで使われるUFS1/UFS2、Linux系のExt2/Ext3など、多数のファイルシステムに対応する。

メイン画面は、上部に「デバイスビュー」、下部には「ログ」パネルが配置された構成（初期状態）。デバイスビューは左右に二分割され、左ペインにはパソコンに接続されているドライブの構成（物理ドライブの下に論理ドライブが表示されるツリー構造）が、また右ペインには、選択されたドライブのセクタサイズやシリンダ数などの情報が表示される。

消失したファイルを復元するには、まずデバイスビューで対象のドライブを選択し、次に「ドライブファイルを開く」を実行すればよい。ドライブのチェックが開始され、結果が新しいタブに表示される。タブ画面は、フォルダツリーとファイル一覧からなるエクスプローラ風のレイアウトで、削除されたファイル/フォルダのアイコンには×印が付けられる仕組み。ユーザは、×印の付いたものの中から復旧対象を選択する。

複数のドライブ用に別の（新しい）タブ画面を開くことも可能。各タブ画面には、実際のファイル構造を示す「リアル」のほか、「拡張子」「作成日時」「更新日時」などの補助用タブが用意され、チェック結果の内容をフィルタリングして、復元対象を選択できるようになっている。

目的のファイルをすばやく探し出すための検索機能では、拡張子やファイル名で検索を行ったり、条件に一致したファイルすべてを復元対象として選択したりすることが可能。あらかじめフィルタを設定しておくことで、条件に一致したファイルだけを一覧表示させることもできる。フィルタでは正規表現を利用することも可能だ。

そのほかにも、

• より高度な復元を行うためのドライブのスキャン
• ドライブの状態を安全な形で保存しておくためのイメージファイルの作成/読み込み
• 大容量ドライブの中の一部分だけをチェックして、スキャン時間を短縮する「領域」の作成
• RAID構成のドライブからの復元を可能にするための仮想ボリュームセットの作成

ドライブの現状をイメージファイルとして保存しておくことで、より確実な復旧を可能にするソフトは以前にも見たことがあるが、「大容量ドライブのうち、一部分だけを領域として保存しておく」とか「RAIDに対応するために仮想のボリュームを作成する」といった機能は、筆者の知る限りでは類例がなく、「こういうソフトを待ってました」と大喝采する方も多いのではないかと思う。

多くのパソコンを抱える企業のIT担当者やサーバの運営者といった方々なら、ぜひともお試しいただきたい一本だ。

そして、世界的に実績のある「R-Studio」日本版をR-TT社と協力開発しました。「R-Studio」は、データ復旧を知り尽くした私たちも自信を持って提供できる「データ復旧ソフトウェア」です。

開発中に苦労した点
「R-Studio」は、世界中で愛用されています。その理由は、優れたスキャンエンジン（失ったファイルを探す機能）にあります。そのスキャンエンジンは、より細かなファイルの断片を見逃さずにキャッチし、ファイルやデータを復旧します。非常に高いデータ復旧能力を持つソフトウェアです。その優れたスキャンエンジンを、日本の利用者の方が「どのようにしたら効率よく使用できるか？」が私たちの大きな課題でしたが、「R-Studio 5.1」は非常に満足のいくソフトウェアに仕上がりました。

試用（デモ）版もご用意していますので、ぜひご利用ください。