難しいプログラミングの知識なしに、2Dゲームを作成できるソフト。CDプレイヤーやスクリーンセーバなど、ゲーム以外のアプリケーションを作成することも可能。「Multimedia Fusion 2」は、プログラミングを行うことなく、マウスクリックだけでグラフィカルな2Dゲームを作成できる“高機能ゲーム作成”ソフト。パズルやアドベンチャーといった比較的動きの少ないものから、RPGやシューティング、アクションといった動きの激しいゲームまでを作成することが可能。いわゆる2Dゲームであれば、ほとんどのものを作成できる。作品はEXEファイルとして出力でき、再配布することが可能。拡張機能を利用して、より複雑な作品を作ることもできる。
「Multimedia Fusion 2」を使ってのゲーム作成は簡単。必要なオブジェクトやコマンドはあらかじめ用意されており、オブジェクトをマウスで配置し、コマンドを組み合わせるだけでゲームを構築できる。プログラムやスクリプトの作成などの技術的な作業は必要ない。
ゲームの各場面の基本は「フレーム」と呼ばれるフィールド。場面は、フレーム内にキャラクタなどの「オブジェクト」を配置して構成する。オブジェクトには、操作に反応して行われる「動作」やそのオブジェクト特有のサウンド、変数、フレーム内で発生する「イベント」を設定することが可能。これらをすべてのオブジェクトに設定するだけで、ゲームの進行や動作などが決定される。イベントの細かな動きや発生条件などは「イベントリストエディタ」でグラフィカルに定義できるようになっており、複雑なゲームの進行も容易に設定できる。
ゲームのバリエーションを決定するオブジェクトの種類は多彩。「背景」のほか、多目的に使用できる「アクティブ」、計数機能やパーセンテージ表示などを行える「カウンター」、点数を表示する「スコア」、GIFアニメやAVIを表示できる「アニメーション」、サウンドを再生できる「MCI」、ウィンドウコントロール、(ActiveXオブジェクトなどの)マルチメディア機能、(ODBCなどの)データベースアクセス機能などが用意されている。
作成したゲームは、単体のEXEファイルとして出力したり、ブラウザ内で実行できるJavaアプレットなどで出力したりすることが可能。自分のホームページに「Multimedia Fusion 2」で作成したアプリケーションを配置して、訪れた人に遊んでもらうこともできる。ゲームのほかに、CDプレイヤーやスクリーンセーバなどを作成することも可能だ。
「Multimedia Fusion 2」で作成されたゲームの実行に「Multimedia Fusion 2」は不要。「Multimedia Fusion 2」で作成されたことを明らかにすれば、自由に再配布できる(クレジットが不要で、商用にも利用できる上位版「Multimedia Fusion 2 Developer」や入門版「The Games Factory 2」もある)。