ウイルスやスパイウェアなどの攻撃からMacを守ってくれるウイルス対策ソフト。軽快に動作し、ユーザにストレスを感じさせない。「Kaspersky Anti-Virus for Mac」は、高い検知能力で定評のある「Kaspersky Internet Security」の開発元・Kaspersky LabsによるMac用のウイルス対策ソフト。
- ファイルアクセスを常時監視する「プロテクション」機能
- ウイルスを検索・駆除する「ウイルススキャン」機能
を備え、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ハッキングツールやスパイウェア、アドウェア、さらにはオートダイアラー、潜在的に危険な疑いのあるソフトウェアを検知し、プロテクトしてくれる。Snow Leopardにも対応する。「ウイルススキャン」は、Mac内に侵入したウイルスを検索する機能。利用できるスキャンタイプは、
- 登録されたファイル/フォルダ/ドライブをスキャンする「スキャンタスク」
- 接続されているハードディスクを一括してスキャンする「フルスキャン」
- システムフォルダなど、危険度の高い領域をスキャンする「クイックスキャン」
の3種類。設定により「圧縮ファイル」「添付ファイル」「メール」「パスワード保護された圧縮ファイル」を検索対象から除外できるほか、1ファイルごとのスキャン時間や圧縮ファイルのサイズの制限値を指定することも可能だ(指定値を超えると、次のファイルにスキップする)。ウイルスが検知された場合は、感染ファイルへのアクセスを遮断し、駆除が行われる。駆除できない場合は、隔離フォルダへの移動・削除という処理を選択することが可能。駆除の実行前にはバックアップが作成され、駆除によって正常にアクセスができなくなった場合などに、バックアップから復元することも可能だ。
「プロテクション」は、感染する危険が疑われるファイルへのアクセスや変更、実行を常時監視する機能。監視のタイミングは「アクセス時および変更時」「アクセス時」「実行時」のいずれかから選択することが可能。さらに、対象のファイルに応じて、必要なタイミングでのみスキャンを行う「スマートモード」も用意されている。「圧縮ファイル」「インストーラ」「添付ファイル」などを監視対象から除外したり、一定サイズ以上の圧縮ファイルを除外したりすることも可能だ。
プロテクト、スキャンタスクの機能ごとに、セキュリティのレベル(強度)は3段階から選択・設定することができるようになっている。
現在のMacの状態が安全かどうかは、メイン画面に表示されるアイコンの色など(緑/黄/赤)で、ひと目でわかる。前回のスキャン結果の統計(スキャン数、検知・駆除数、最後にスキャンしたオブジェクト名)や定義データの日付情報なども確認できる。
自動レポート作成機能もある。スキャンの日時や駆除・削除・隔離数などの動作履歴のほか、ウイルス検知や駆除・隔離対象となったオブジェクト名、定義ファイルのアップデート履歴などを、一覧リスト形式で確認できるようになっている。
ウイルス定義ファイルのアップデート頻度は「自動(45分に1回)」「分/時間/日/週/月単位で指定」「起動時」のいずれかを選べる。