パソコンをより快適・安全に使うためのツールがまとめられたシステムユーティリティ。ワンクリックでシステムのスキャンから最適化までを行うことができ、パソコンの快適性・安全性を高められる。「ノートン ユーティリティーズ(Norton Utilities)」は、Windowsパソコンのレジストリやハードディスクの状態を最適化する機能や、不要ファイル・履歴を削除する機能などを備えた総合メンテナンス/チューンアップソフト。日常的にメンテナンスを行うことで、トラブルの発生を抑えられるほか、万が一トラブルが発生した場合には、原因となる問題点を解消するのにも役立つ。同様の機能を持つ「ノートン システムワークス」の後継にあたり、1本で3台までのパソコンにインストールできる。
主な機能は大きく分けて「最適化」「監視」の二つ。「最適化」に含まれるのは「レジストリのクリーニング」「起動の管理」「サービスの管理」「レジストリの断片化解消」「ディスクのクリーニング」「Windowsディスクデフラグ」の各機能。
「レジストリのクリーニング」では、パソコンの基本的な動作に関わる設定が記録されたレジストリをスキャンし、設定の問題点や不要になった設定を検出・削除する。
「起動の管理」では、パソコンの起動と同時に実行されるプログラムやサービスの一覧から、必要のないものを指定し、不要なプログラムを実行させないようにできる。
「サービスの管理」では、Windowsシステムを構成するさまざまなサービス(機能)の中から、最低限必要なものだけを選択することでパフォーマンスを向上させたり、パフォーマンスと機能のバランスを取ったりすることが可能。
「レジストリの断片化解消」では、アプリケーションのアンインストールやレジストリのクリーニングによってできる未使用領域に対して最適化を行い、レジストリサイズのコンパクト化を図る。
「ディスクのクリーニング」では、(最近使った)ドキュメント履歴や検索履歴、一時ファイルなどをクリーンアップできるほか、Webブラウザの履歴やCookie、ダウンロードファイル、各種プラグインの履歴などもクリーンアップすることが可能。クリーニングしたい項目をユーザが任意に設定できる「カスタムクリーニング」機能や、ドライブ/パーティションの空き領域抹消機能なども備えている。
「Windowsディスクデフラグ」は、ハードディスクの断片化を解消し、ディスクアクセスのスピードを向上させる機能。スケジュール設定による自動実行も可能だ。
「監視」で選択できるのは「システムの監視」「レジストリの監視」「PerformanceTest」の各機能。
「システムの監視」では、実行中プロセスの負荷や優先度を一覧表示で確認できるほか、CPU/メモリの使用率をグラフでモニタしたり、ドライブの空き容量をチェックしたりすることができる。
「レジストリの監視」は、システムレジストリに対する変更を監視するもの。
「PerformanceTest」では、CPUやメモリ、グラフィック、ハードディスクなどの性能をテストし、結果をグラフ表示してくれる。比較の基準となるパソコンをリストで指定することも可能だ。
そのほかにも、Windows標準の「コンピュータの管理」「デバイスマネージャ」「コントロールパネル」などを起動したり、スキャン設定をカスタマイズしたり、レジストリバックアップの復元を行ったりもできる。