「Smart PC Professional」は、エラーを修復したり、不要ファイルを削除したりすることにより、パソコンを安全・快適に使えるようにするソフト 。わかりやすいインタフェースとウィザードで、はじめてでも戸惑うことなく使うことができる。「5.5」になり、インタフェースが一新されたほか、システム情報の表示やデータ復旧などの機能が追加された。Windows 7にも対応した。

実行できる操作は、大きく分けて「スキーム」「修復」「削除」「最適化」の4種類。メイン画面左側のツールボタンから選択すると、右側にそれぞれの詳細な機能が表示され、実行できるようになる。

「スキーム」は、システムのテストを行って、個人情報を保護する機能。簡単なシステムテストを実行する「高速」、主なレジストリキーのテストを行う「通常」、すべてのシステムテストを実行する「完全」の3モードがある。ウィザードの起動も「スキーム」から行える。

「修復」には、断片化されたレジストリを修復し、レジストリの肥大化を防ぐ「レジストリの問題を修復」機能と、無効なショートカットを検出し、再リンクや削除を行える「無効なショートカットの修復」機能とがある。

「削除」は、普通に使っているだけでもたまる不要ファイルを削除し、ディスク領域を節約する機能。削除できるファイルは「履歴」「ジャンクファイル」「重複ファイル」。「履歴」は、文書や一時フォルダ/ファイル、インターネットキャッシュ、Webページの訪問履歴、一時レジストリなどが、また「ジャンクファイル」では、不完全なソフトやシステムエラーなどが対象。削除されたファイルを検出・復元できる「データリカバリー」機能もある。

「最適化」は、Windowsの設定を変更することで、起動速度を向上させるもの。OSやパソコンの情報を表示する「システム情報」、無効なアンインストール情報やエラーを削除して、スタートアップを構成する「Windowsの構成」、実行中プロセスの確認や終了、優先度の変更を行える「プロセス管理」、インターネットやセキュリティに関する設定を最適化できる「Windows設定のチューンアップ」が含まれる。

不要なファイルはディスク容量を圧迫するだけでなく、パソコンの動作速度にも影響する。そうした不要なファイルやレジストリを安全にきれいにしてくれるのが「Smart PC Professional」だ。旧バージョンと比較すると、インタフェースが変更され、すっきりと使いやすくなった。本稿を書いている時点では、オンラインヘルプは制作中とのことだが（旧バージョンでも英語だけだったようだ）、操作自体はヘルプの必要がないくらいにわかりやすい。ただ、それぞれの処理について「どんなファイルを対象にするか」「それにはどういう意味があるか」を説明してもらった方が、初心者がより安心して使えるようになる気はする。