豊富に用意されたパーツをドラッグ&ドロップするだけで、間取りの作成から寸法の入力までを行えるマイホーム設計ソフト。「イエスマイハウス」は、本格的な建築間取り図をドラッグ&ドロップ操作で作成できる住宅専用レイアウトソフト。用意された部品を配置してゆくだけで、寸法線の入った間取り図を描くことができる。2階建て、3階建ての家の設計や立体モデルとしての表示などを行うことも可能。新バージョン「2010」では、Windows 7に対応したほか、鳥瞰図の表示機能などが追加された。
「イエスマイハウス2010(Free Version)」の最も基本的な操作方法は、
- 部品パレットから部屋の種類を選び、作図エリア上で対角線を引くようにドラッグ&ドロップすることで、部屋の大きさを決める
というもの。「部屋」には和室、洋室、LD、LDK、ダイニング、リビングから、階段、ポーチ、湯沸室、物干し場まで、あらかじめ多数のものが用意されている。さらに、多角形や矩形、円弧を含む部屋などをユーザが描いて利用することも可能だ。作図した部屋はそれぞれが独立したオブジェクトになっており、ドラッグ&ドロップで位置を調整することが可能。寸法や部屋の名前(和室6帖など)は自動的に入力される。寸法は、レイアウトした部屋全体を考慮して入力され、仮に敷地の端と端に部屋を置いたとしても、その間がどれくらい開いているかは、レイアウトしながらリアルタイムで確認できる(寸法線は手作業で描くことも可能)。部屋の名前やフォントは、ユーザが自由に変更することが可能だ。
部屋のほかにも、窓やドアなどの部品がまとめられた「建具」「壁・手すり・柱」、システムキッチンや洗面台、トイレ、収納などがまとめられた「備品」などのパレットがあり、これらもドラッグ&ドロップでレイアウトすることが可能。メイン画面右下には「1F」「2F」「3F」の切り替えボタンがあり、ひとつの間取り図ファイル内に3階建てまでのレイアウトを作成できるようになっている。さらに、各階の軒の高さや屋根の勾配を設定したり、床面積や建築面積を図面から自動算出したりしてくれる「設計概要」機能も用意されている。
ユーザの作成した詳細な設計データをもとに、立体の完成予想図を自動作成してくれるのも「イエスマイハウス」の特徴。ツールバーから「パース」機能を実行すると3次元データが生成され、専用のビューアウィンドウに表示される。ビューアウィンドウでは、視点を変更して閲覧できるほか、真上から見た鳥瞰図を閲覧したり、それらのスナップショット作成したりといったこともできる。
間取り図の参考プランとして、さまざまな家のデータを作者のホームページからダウンロードして閲覧することも可能だ(備品の一部が表示されないなど、若干の制限がある)。